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世界は恋に満ちている。

第2章 桜の木が恋をした。


〜サクラノキside〜


毎日見る君はいつも元気で。
ひっそりとたたずむぼくに微笑みかけてくれる。

『綺麗だよ』

それが、嬉しくて、嬉しくて。

でも…この春が終わったら、君はぼくのことを忘れてしまうだろうか。
いやだ。また微笑みかけてほしい。
来年も、再来年もその次もその次の年も。
それができないのなら、消えてもいい。
…ただ数分だけでも君と話したい。
君の隣に人間の姿でいたいと思う。
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