第4章 これって冷静に考えるとね…
『ちさき』
いい名前だと思う。その響きは耳によく馴染んだ。
しかしそのあと、ちさきの衝撃の過去を聞くのだった…
俺的に要約する。
ちさきが大学を卒業し、今勤めてる会社に内定をもらったすぐあとに、マンション経営をしていたご両親が飛行機事故で亡くなった。そこからも色々あって、今もひきこもりらしい。
冷蔵庫は猫の餌の刺身しか入っておらず、キッチンの収納にはカップ麺ばかりだった。
ちさきは寂しくて俺を呼んだのかも知れない…
ちさき「私が倒れたのをカップ麺のせいにしないで」
一「いや…その食事は不健康だ」
ちさき「だって作るのめんどくさいんだも~ん」
一「それだッ!!」
ちさき「ん?なに」
一「俺、家事代行役になって…金貰う」
ちさき「あッ!金と住みかを提供すればいいのなら、この家の3階も空いてるし…」
俺はこんなにうまくまとまっていく話がむしろ怖かった…
(ホントにうまくいくだろうか…しかも、働きたくない…)
だけど…よく考えて、言い換えると
『同棲』