第74章 長い夜
松本視点
大野さんが「立って!」の一声で動かなくなった相葉くんを立たせた。
A「え?どこに? 俺 カズの所にいたい…」
相葉くんがまた座ろうとする。
「今は、俺達に付き合って!」
相葉くんの背中を押す。
A「でも…」
扉の方を見つめる相葉くん。
O「いいから、くる!」
大野さんがグイグイ相葉くんを引っ張る。
エレベーターに乗ると、ためらいなくボタンを押す大野さん。
(なぜ知ってるのかな…聞いたのかな?)
押した階につくと、出迎えのスタッフが立っていた。
「いらっしゃいませ お席ご用意しています」
頭を下げるスタッフ。
通されたのはラウンジの一番奥の折れた所。
(いいところだな)
今の相葉くんを誰かに見られないないから俺と大野さんで挟んで座る。
「注文いい?」
手を上げるとボーイが歩み寄ってきた。
「何をお持ちしましょう」
片膝ついたボーイの額に俺の印が輝いている。
(俺の従者か じゃ…)
「俺たちが飲める酒と食べれるもの」
「かしこまりました」
ボーイがジョッキのビールとツマミの盛り合わせを持ってきた。
「ん サンキュ」
色々受け取り、大野さんと相葉くんの前にジョッキを置く。
ジーっとジョッキを見つめている相葉くん。
O「とりあえず、許可が出たんだから、飲むよ」
大野さんがジョッキを取る。
「そぅだね 相葉くん」
ジョッキを相葉くんの手に持たせる。
O「相葉ちゃん…」
動かない相葉くんのジョッキに自分のジョッキをコンと当てる大野さん。
A「乾杯」
条件反射のように口から言葉がこぼれる。
O「うん お疲れ」
男三人で静かに飲みはじめる。
(うー 酒は 酒だけど うまくない…)
A「ニノ…大丈夫かな…」
目をウルウルさせながら言う相葉くん。
「心配しなくても翔くんがいれば、全部やってくれるよ」
相葉くんの肩に腕を回す。
A「ねー どうしてニノだけダメージ受けたの?」
弱弱しく質問してくる相葉くん。
(どうしよう ココで説明する?濁す?)
顔を上げると大野さんが頷いた。
(説明するんだね)
相葉くんの肩に回していた腕をゆっくり下ろす。
O「あのね 最後まで聞いてね」
大野さんが相葉くんの目を見て話し始める。