第71章 接待と食事
櫻井視点
智くんが指さしたのは 渦巻状になったウインナー。
(あら 珍しくスパイシーな物をえらんだね)
素早く支持された料理をサーブする吉桜。
「おっきいね」(食べにくそうだ)
O「そうだね あらびきかな?」
ウインナーを横から見ている智くん。
「どうだろうね」(なにか 切るもの…)
吉桜「こちらをお使いください」
差し出した紙ナプキンに包まれた二本の金属棒。
「ありがとう」
紙ナプキンに巻かれた物はナイフとフォーク
「どれくらいに切る?」
O「切ってくれるの?」
顔を上げる智くん。
「もちろんです」(中身確認もします)
O「じゃ お任せします」
微笑む智くん。
「任されます」
食べやすい サイズに切り分ける。
O「吉桜くん 相葉ちゃんと一緒だった?」
「いえ 相葉さんはスイーツの方に走っていきました」
O「そーっか じゃ 松潤にも何か取ってきてあげて?」
(智くん やさしー)
「じゃ これ食べたら 挨拶回りいこうか?」
切り終わった物を智くんの前にもっていく。
O「そうだね」
切り分けたソーセージを食べ始める智くん。
(ちゃんと食べてる 今のうちに)
「ちょっと ニノ見てくる」
O「うん」
「食べてるか?」
潤とニノが座る席に近づく。
M「うん どれも おいしいよ」
潤がすぐに返事をした。
(潤は通常 ニノは青いな)
吉桜「お肉系とお魚系追加はいかがします?」
M「魚!マヒマヒのバーガーとかあったら食べたい」」
吉桜「かしこまりました」
「よいしょ」
ワザとオーバーリアクションでニノの隣に座る。
ゆっくりこちらを見るニノ。
「ニノ しんどいか? ホテル帰るか?」
N「問題ありません」
蚊の鳴くような小さい声。
「そうか じゃ もう少し 頑張ってくれな」
ニノの頭を優しく撫ぜる。
(熱は無いようだな)
「俺と智くん 挨拶回りに行ってくるから ニノの側に居てくれ」
何も言わず傍にいる潤に 今からの行動を伝える。
M「ああ もうすぐ 相葉くんも帰ってくるから いろいろ食べて 待ってるよ」
テーブルの上の料理をチラッと見る。
「そうだな 潤 お前も食べとけよ」
M「はーい」
片手を上げる潤。
「行ってくる」
M「皆さんによろしく」