第71章 接待と食事
大野視点
「翔くん もういいよ おかわりは自分で取るから」
翔くんに声をかけても 返事がない。
(あぁ 変なモードになってるね 仕方ない)
少し息を吸って、「翔くん」と名前を呼ぶ。
S「ふぇ」
間の抜けた かわいい顔の翔くんが俺の方を向く。
(ふぇ って かわいい…)
「ありがとう 後は 食べてから取るよ?」
翔くんの大きな目がパチパチ動き、自分の箸やお皿を見ている
量は少しだけど 数品が多い
(まだ 乗せそう
そんなに 食べられないよ。 お皿 ちょうだい)
ゆっくりお皿の方に手を伸ばす。
S「さぁ 智くんなら 食べれるものだよ」
翔くんがゆっくり皿を差し出す。
「ふふ お残ししませんよ ご心配なく」
乗せてくれた料理を食べ始める。
すべてが一口サイズに切り分けられているから 食べやすそう。
S「じゃ 俺も食べよう」
すとんと俺の隣で食べ始める翔くん。
(うぅ 薄味だな 少し味変 ほしい…)
A「取ってくる!」
相葉ちゃんが立ち上った。
(ん)
M「いろんなの 頼むよ」
A「O~Kぇ~」
親指を立ててボックスを出ていく相葉ちゃん。
(ん 松潤が手を降っているから 問題無いな)
S「物足りないのかぁ」
ぼそっとつぶやく翔くん。
「育ち盛りだからエネルギー消費早いんだよ」
(吉桜くんのチョイスは翔くん好み だからね…)
S「やめて その言い方 俺らが年取ったみたいに聞こえるぅ」
「実際そうじゃん(やたら健康志向だし)
早く 食べて 俺 挨拶行くよ」
持っていた卵サンドを口に頬張る。
(こんだけ 食べたら ちょっとくらい酒飲んでも平気だよね)
横で口いっぱい頬張り、モグモグ頬を揺らして食べる翔くんをみて思う。
(おいしそうに 食べるなぁ
俺は そのほっぺ 食べてみたいよ…)
吉桜「お待たせしました お肉系です」
吉桜がきれいに並んだ大皿を二枚もって帰ってきた。
「あ!(やべ 心の声 聞こえたかも!)
それ!ちょうだい!」
皿に乗っている渦巻のウインナーを指さす。
吉桜「かしこまりました」
指さしていない皿をテーブルに置いて、ウインナーを俺のさらに乗せた。
(で、でかいな…)