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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第71章 接待と食事


松本視点

「さて 俺も何か食べようかな」
グラスを置いて テーブルの上の料理に皿を持っていく。


すべてが食べやすい一口サイズに切り分けられている。


 人形のように青白い顔のニノがチビチビコーラを飲んでいる。


(布面?してる? 露骨に覗くと嫌がるから そーっと…)
そっとニノ頬を触ろうと手を動かす。


N「潤くん カップケーキ取って」
 ニノがテーブルの上のカップケーキを指さす。


「ん アレか?」
(ほしいなら 取ってやるか)
立ち上がってカップケーキを皿にのせる。


「ほらよ」
皿を差し出す。

N「ふふ ありがとう」
 受け取った皿をゆっくり体の前にもっていき微笑むニノ。


(車の時より 悪くなってるじゃねぇか)



S「食べてるか?」
 翔くんが何事もないような顔して俺たちの所にやってきた。

 でも、目は俺じゃなくてニノを見ている。

「うん どれも おいしいよ」
俺も何事もないような顔で応対する。


吉桜「お肉系とお魚系追加はいかがします?」
 ひょこっと翔くんの背後から現れる。

「魚 マヒマヒのバーガーとかあったら食べたい」

吉桜「かしこまりました」
 跳ねるように走っていく。


S「よいしょ」
 翔くんがニノの隣に座る。

S「ニノ しんどいか? ホテル帰るか?」

N「問題ありません」

S「そうか じゃ もう少し 頑張ってくれな」
 翔くんがニノの頭を優しく撫ぜる。


S「俺と智くん 挨拶回りに行ってくるから ニノの側に居てくれ」
 ニノに向けた顔と全然違う顔で俺にいう。


「ああ もうすぐ 相葉くんも帰ってくるから いろいろ食べて 待ってるよ」

S「そうだな 潤 お前も食べとけよ」

「はーい」
片手を上げる。

S「行ってくる」
 翔くんが立ち上がると 大野さんも立ち上がる。

「皆さんによろしく」
ボックスから出ていく二人を軽く手を降って送り出す。



「さて ニノさんよ 眺めてないで 食べれば?」

N「はい いただきます」
 カップケーキに口をつけるニノ。


(いろいろ 聞きたい事や すり合わせたい事 あったんだけどなぁ 今晩は無理だな)

目の前にあるサラダスティックを摘まんで口に運ぶ。
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