第71章 接待と食事
大野視点
司会者「それでは、皆様 お時間許すかぎり お楽しみください」
招待客が再びザワザワし始める。
(あいさつ回り…行ってくるかぁ…)
吉桜「お疲れ様です」
吉桜くんの声がしたからそっちを向く。
(お!正装してるじゃん)
吉桜「皆様には まず 食事をと思いまして ボックスを用意しております」
まるで翔くんのようなふるまいの吉桜くん。
(ココの管轄は櫻井チームか… あ…松潤見てる)
「大丈夫だよ」
M「そっ じゃ先 行こうか?」
納得したような してないような顔の松潤。
吉桜「はい こちらです」
スマートな身のこなしの吉桜くん。
ニノと相葉ちゃんがくっ付いて歩き出す。
(相葉ちゃん、心配なのはわかるけど くっ付き過ぎ…
ニノしっかり見て…
はぁぁ あれ(布面)じゃ (無理かぁ)
ヤバいね…」
M「相葉くん? ニノ?」
横を歩く松潤が声をかけてきた。
(やべ 声に出てたか 返事しないのも 変だしな
「違う意味だけど 両方
多分 翔くんも合流して
ヤバさ(ニノ過保護)倍増… ふぅ」
M「確かに…じゃ 挨拶とか 俺も参加する。その方かいいでしょ?」
(え!ホント)
「俺は その方が助かる」
松潤が口を窄めて、肩でゆらす。
(よしよし これで少しお酒が飲める!!)
吉桜「皆さんのテーブルはこちらです」
吉桜くんが会場の一番煌びやかな花が飾られているボックス席を指し示す。
(すげー 豪華…)
ニノ 相葉くんとソファに座っていく。
テーブルには小さく小分けにされた食事や瓶の飲み物が並んでいた。
吉桜「お飲み物はジュースとアルコールございますが いかがしますか?」
「そこのジュースだよね?」
(色的にコーラかな?)
吉桜「はい」
「じゃ みんなソレ」
吉桜「かしこまりました」
なかなか座りに来ない松潤。
S「 … ココなの?」
翔くんの声
(ああ翔くんを待ってたのか)
吉桜「し 失礼します!」
テーブルの側にいた吉桜くんがボックスを出ていく。
吉桜「お疲れ様です」
いつもの元気な声が聞こえた。
(そうそう その声の方が俺は好き)
吉桜くんに翔くんを占領され、立ち尽くす松潤に手を降りながら声をかける。
「松潤もたべよう」