第71章 接待と食事
松本視点
司会者「それでは、皆様 お時間許すかぎり お楽しみください」
招待客が再びザワザワし始める。
(さて 俺たちも何か食べないとな…)
吉桜「お疲れ様です」
正装を着た翔さんの専属マネの吉桜くんがきた。
(ん ココの担当は翔さんトコっか…)
吉桜「皆様には まず 食事をと思いまして ボックスを用意しております」
「あー うん」
翔さんは司会者に頭を下げている。
大野さんが鋭い目で見まわしている。
(何かあるの…)
俺が見ているのに気が付いた大野さんはふふっと微笑んで「大丈夫だよ」と言った。
「そっ じゃ先 行こうか?」
吉桜「はい こちらです」
ニノがふらっと、音もなく動き出す。
相葉くんが慌ててニノについて行く。
二人の背中を見ながら歩き出す。
O「はぁぁ あれじゃ ヤバいね…」
横を歩く大野さんのつぶやき
「相葉くん? ニノ?」
O「違う意味だけど 両方」
困った顔の大野さん。
O「多分 翔くんも合流して ヤバさ倍増…ふぅ」
少し下を向いて息を吐く大野さん。
「確かに…じゃ 挨拶とか 俺も参加する。その方かいいでしょ?」
O「俺はその方が助かる」
顔を上げた大野さんが微笑む。
(了解です)
返事を声にするのが、ちょっと恥ずかしかったから、口を窄めて、肩で笑った。
吉桜「皆さんのテーブルはこちらです」
吉桜くんが会場の一番煌びやかな花が飾られているボックス席を指し示す。
(すげー 王様ソファじゃん…)
ニノ 相葉くん リーダーとソファに座っていくのを立ってみている。
S「俺たちの席って ココなの?」
翔くんが急ぎ足で合流してきた。
「王様ボックス席!」
ちょっとおどけてみた。
S「入り口もすごかったけど 席もすごいな」
「花は多めに ってオーダーだったのかな?」
翔くんと話していると中にいた吉桜くんが「お疲れ様です」と声を上げ近づいてきた。
S「おお」
片手を上げる翔くん。
吉桜「ココに用意していますのは 僕セレクトです。 皆様が食べやすそうな物を集めてきてます」
にこにこ翔くんをテーブル席に誘導し説明し始める吉桜くん。
大野さんが手を降っている。
O「松潤もたべよう」
テーブルには小さく小分けにされた食事が並んでいた。