第1章 ハワイの朝
櫻井視点
“本日のタイムスケジュール貰いました。
集合時間9時までに一度 目を通すなら 俺の部屋に来て
櫻井 ”
(起きているのは、ニノと相葉くんくらいかなぁ)
タイムスケジュールを眺める。
JW Marriott Ihilani Ko Olina Resort&Spaにて現地メディア向け会見
入り時間 向こう都合(午前中)
終了後 日本メディア向け会見
昼食をはさんで リハーサル
(結構 ゆるーいスケジュールだなぁ)
〝今から部屋に行きます 二宮〟
ニノから一番に返信が来た。
(お!さすが起きてましたか!)
コンコン
部屋の扉をノック音がする。
(わ!もう来た!)
紙をテーブルに置き扉に向かう。
カチャっとノブを下す。
廊下に立つニノと目が合う。
「早いね おはよう」
笑顔で迎える。
N「おはようございます」
頭を下げて部屋に入ってきた。
(枕…持参なのね…)
小脇に抱えているクッションが目に飛び込んでくる。
N「コーヒー淹れたの?」
キッチンの方から声がする。
(あーさっき…)
「インスタント入れた 薄くてびっくり!!」
ニノの声がする方に向かう。
N「メーカーあったでしょ?」
少し額にシワを寄せるニノ。
「あー あったけど、俺んちと違うから」
(確認するの面倒でぇ…)
N「飲む?」
coffeeと書いてある缶をも持ち上げるニノ。
「入れて!!」
めいっぱい媚びを込めてニノに言う。
ふうと小さく息を吐いてニノがコーヒーメーカーのボタンを押していく。
(わーい♡)
コーヒーメーカーのフィルターに缶に入っている挽いた豆の粉を三杯入れている。
(雅紀もすぐ来るのかなぁ…
あ!冷蔵庫にミルクあったから、カフェオレにしよ♡)
冷蔵庫からミルク瓶を出す。
N「翔さんはカフェオレ?」
ニノがマグカップを出しながら聞く。
「うん♪」
ミルク瓶を見せる。
N「ちょうだい?温めるかぁ…」
ちょいちょいっと指を動かしすニノ。
「はい よろしくねぇ」
ミルク瓶を渡す。