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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第69章 やっぱお着換え


大野視点

まずそうな顔のニノ。

「まずいね」

 体を小刻みに震わせ、瞳をウルウルさせるニノ。

(わかるわかる
 その薬 飲めるギリの不味さ
 思い出しただけでゾクッとっするよ)


M「打ち上げは俺たちが回すから、じっとしてろよ?」
 松潤が心配そうに話しかけている。

N「そうですね。明日もありますので、大人しくしてます」
 大きく息を吸って 吐いて返事をするニノ。

(うーん ニノを動かしたくないな 翔くんに着替え持ってきてもらって ココで着替えさせるか?)

藤渕「二宮は動かない方がいいな
  ここで 着替えれるだろ?着替えを持ってきてやる」
 ぶっちが一方的に話して立ち上がり出ていった。


M「相変わらず 速攻タイプ」
 松潤の心の声がこぼれる。

 ニノも口をパクパクさせている。

「ぶっちはいつもそうだよ な」
ニノの頭を撫ぜる。

N「ちょっと…」
 俺の手を払おうとするニノ。

「着替えと一緒に なんか甘い物持ってきてほしいなぁ 口の中気持ち悪い」
ニノの頭をゆっくり撫ぜながら思い出した薬の味を忘れようとする

N「なぜ あなたが?」
 不思議そうな顔のニノ。

「見てただけだけど、味 知ってるから…」
ニノの顔を見ていると コンサート会場の映像が頭に飛び込んできた

   !

 アイツ 俺とショウの羽根をキリ落ちした蔓芭(マンバ)

 なんで 今の俺たちの宴に居るんだ

 え? 和也 何やって…


目の前のニノを抱きしめる。


N「ちょっと 急に何」
 身をよじるニノ。

(ああ 今世でも アイツに執着させてたのか ごめんよ 気が付かなくて)

「俺のそばにいればいい」
少し熱を帯びているニノを力づよく抱きしめる。


N「はい」
 大人しく俺の胸の中で小さくなるニノ。


(だから 動くな だったのか)
腹の中で何かが沸き始めている。

(この怒りは どこに…)


A「お待たせ!」
 勢い良く相葉ちゃんが帰ってきた。


 俺たちの姿を見て顔が強張る。


M「早っ」

抱き寄せている和也を動かしたくないから、動く事が出来ない。


A「藤渕さんがさ ニノの着替え持って行けって」
 相葉ちゃんは何事もないように、持って入ってきたカバンを開いている椅子に置く。

(スルー?)

 そのままカバンの中身を出し始める相葉ちゃん。
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