第68章 ヘリから車へ
二宮視点
角特権のドリンクホルダーに体重をかける。
(蚊帳の中なら、少しは回復かけてもいいよね…)
≪りじゅねぇと≫
※ 体力をゆっくり回復する言の葉
体が少しだけ軽くなる。
(ふぅ )
M「コンサート見てた?」
スタッフ「カッコよかったです」
(普通に話しているよぉ…じゃ カメラ切ろうよぉ)
M「マジで?どこら辺?」
潤くんのノリノリの声。
スタッフ「時間を忘れるっていうか、この曲の時、自分は何していたか、とか考えてました」
A「いつから〝嵐組〟?」
弾む相葉さんの声。
スタッフ「僕は〝Monster〟からなので、日が浅いです」
S「そう言う事言わないの!!俺たちは時間でつながっているんじゃないから!!」
優等生な翔ちゃんの声。
(ああ。
みんな 楽しそうだな…
俺も楽しかったよぉ…
でも 今は… … …)
S「あきらめよう」
(ん なにを あきらめるの?翔さん)
A「やっぱりしたい!!」
(まーくんはしたいって なにを)
ゆっくり目を開けると 車に中だと気づく
(まじで 寝てたか…どこまで来た?)
少し体を動かし 外を見る。
(風景見ても分かんないかぁ…)
S「店って『Vintage Cave Honolulu』だよね?」
しっかりした翔さんの声。
スタッフ「はい ゲストの方々も向かっています」
「地下にある会員制レストランだったよね?」
少しだけ蚊帳の外に顔を出す。
O「起きたのか? ほら タオル」
目の前に座っている大野さんが少し湯気のあるタオルを渡してきた。
「起きてますよ でも ありがとうございます」
少しビクッとなったけど、タオルを受け取る。
A「一般の人はいないね?貸し切りだよね?」
横に座っていた相葉さんが立ち上がる。
スタッフ「はい。完全貸し切りです」
少し困った顔のスタッフが返事をしている。
A「おけ!」
親指を立て座りなおす相葉さん。
M「なにが『オケ』なのぉ?」
いたずらっ子ぽい声の潤くんが相葉さんに絡んでいく。
A「食べたい物食べてるでしょ?飲みたい物飲めるでしょ?それからぁ」
その絡みに素直に指を折って話始める馬鹿なやつ。
(テンション 色々 上げすぎないでくださいよ)