第68章 ヘリから車へ
大野視点
俺はこーゆートークの時は翔くんが話をふるまで、話に乗っからない
(しゃべらなくても 大丈夫なキャラを作ってもらった?のかなぁ)
S「それにしても この衣装のまま って 熱いよね」
白いシャツを摘まむ翔くん。
(確かに…
衣装の上着は脱いだけど インナーは そのまま
ニノの首とかの汗…)
座席に深く座って後部座席の角特権のドリンクホルダーに片腕のせ、ほぼ動かないニノ。
カメラの角度からして、あんまり映らないと思う。
A「翔ちゃん…親父くさい…でも 俺も欲しい!」
相葉ちゃんの声で翔くんの方を向く。
(誰がオヤジで ほしいって ナニ )
スタッフがボックスから何か出して、相葉ちゃんや松潤がもらっている。
(なんだ タオルか)
M「ねー カメラ止めようよ さすがに こんな 親父風景はファンに見せれない」
カメラの方に手を降る松潤。
スタッフ「そうですね どうぞ」
俺の方にタオルを差し出すスタッフ。
「ニノの分も…」
差し出されたタオルを受け取りながら言う。
スタッフ「はい」
もう一枚くれた。
松潤がこちらを見ているけど目が合わない。
(ニノを見てる?)
A「やっぱり シャワー浴びたいね」
相葉ちゃんがいきなり大きい声をあげる。
S「社長命令は絶対だよ あきらめよう」
翔くんがなだめる。
A「でもさ 着替えくらいは やっぱりしたい!!」
今にも上半身裸になりそうな勢いでインナーをめくる相葉ちゃん。
(連絡…)
腰に手を持っていく。
(ああ 今は衣装だから携帯がない)
「ちょっと ぶっち…チーフに聞いて」
俺が一番近くだから声をかける。
スタッフ「はい わかりました 藤渕チーフに連絡してみます」
ポケットから携帯を出すスタッフ。
「お願いね」
翔くんが俺をキラキラした目で見ている。
(? なに?)
翔くんが ハッて顔して普通に戻り「打ち上げさ 店って『Vintage Cave Honolulu』だよね?」スタッフの方を向く。
(なんなの?)
スタッフ「はい ゲストの方々も向かっています」
使い終わったおしぼりを回収しながら返事をするスタッフ。
N「地下にある会員制レストランだったよね?」
ニノが話に入ってきた。
「起きたのか? ほら タオル」
ニノにタオルを渡す。