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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第68章 ヘリから車へ


櫻井視点 

 んっ という顔で智くんが俺の方を見つめてくる。

(ハ!見つめてしまった!!)

「打ち上げさ 店って『Vintage Cave Honolulu』だよね?」
慌ててスタッフに話をふる。


スタッフ「はい ゲストの方々も向かっています」
 スタッフが俺の方を見て返事する。

N「地下にある会員制レストランだったよね?」
 ニノが体を起こして話に入ってきた。

スタッフ「はい」
A「一般の人はいないね?貸し切りだよね?」
 雅紀がスタッフの返事に被せるように話に入ってきた。


スタッフ「はい。完全貸し切りです」
 少し戸惑いながらスタッフが返事する。

A「おけ!」
 親指を立て座りなおす雅紀。 

M「なにが『オケ』なのぉ?」
 いたずらっ子ぽい声の潤が雅紀に絡んでいく。

A「食べたい物食べてるでしょ?飲みたい物飲めるでしょ?それからぁ」
 その絡みに素直に指を折っていく。


M「はいはい 程々の暴飲暴食にしてくだしゃいね」
 むくっと体を起こし席に座り直す潤。

「しゃい?」
(聞き逃しませんよ)

M「うー ください!!」
 顔を赤くして言う潤。


「よろしい!はははは」
(満足満足)

スタッフ「了解しました」
 携帯を開いて耳に当てるスタッフ。

O「連絡ついた?」

スタッフ「はい チーフが着替えルーム作製しているそうです」

(ルーム作製?)


A「お着換えタイム!!」
 持っているタオルで首のあたりをゴシゴシ拭きながら喜ぶ雅紀。

M「作製中って御簾に入れって?」
 髪をかき分けながら聞く潤。


スタッフ「みす?」
 不思議そうな顔をするスタッフ。

(あ!)
「クー 冷えたビール飲みたい!!」
両手を上げて、叫ぶ。

 スタッフが俺を見る。

A「そうだね♪」
 雅紀が俺の叫びに乗っかる。

「でも、エライさん達 いたら『シャンパン』だろうね?」
腕を組んでいる雅紀の方を向く。

A「だろうね でも それでもいいよ!!」
 ニコニコ笑う雅紀。

 智くんとニノが笑っている。

ゆっくり 潤の方を向く。

 小さくペコペコ頭を下げている潤。

(分かればよろし たくっ)
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