第65章 嵐から 挨拶
モモ視点
M「今まで本当にありがとう。これからもよろしくお願いします」
ボスが頭を下げる。
頭を下げると足元の人間が声を上げる。
≪じゅん…≫
口から声がこぼれる。
ボスが勢いよく顔を上げる
姿勢を正し お小言が飛んでこないか 身構える
ふふっボスが微笑み『 それでは 』っとお仕事もうどに戻られた。
(ふぅ お耳に…届いてなかったかぁ)
宮{おおごと かぁ}
猿頭が小さく丸くなりながら声をかけてきた。
≪貴殿の程ではない≫
横目でちらっと見て 目をそらす。
{な!}
猿頭の一声だけ聞こえた。
〝season〟の導入部が優しく流れ始めると、もにたぁに嵐五人の笑顔の写し絵が映し出された。
涙で言葉を詰まらせた、きゃぷてんが顔を上げ歌う顔になる。
宮{次の歌へ 進んでいたな}
猿頭がいつのまにか身なりを整え 胡坐も組み ふわふわ浮いて再来した。
もにたぁの写し絵がどんどん増えていく。
M『 踏み出す 夢の音を 』
ボスが大きく息を吸って歌い出す。
A『 僕らは 感じている 』
O『 頬なでる風に光 』
S『 見つけた様な気がして 』
N『 咲いた 名もない花を君に届けよう 』
A『 消えることない想いと 』
O『 遠く離ればなれでも 』
S『 心ひとつ つながってる 』
ボスが拳を突き出す。
駆け巡る あなたとの思い出と はるか昔の自身の想い
(つながって… います
このウチに押し込めたチカラ ボスの思う世界になるように 使うことヲ 再度 誓います)
ゆっくりコオベをさげる。
猿頭が情けない声を吐きなら、下げた頭に手をのせてきた。
≪やめよ≫
のせた手を頭を振って払う。
宮{な!}
くるんと空間を回転して 飛んでいく猿頭。
まずい すてぇじの方に猿頭を飛ばしてしまった!
あわてて 回収に向かうが 猿頭の姿が薄く小さくなっていく