第65章 嵐から 挨拶
『 15年間
それぞれ、僕らとつながった瞬間、きっかけは別かもしれませんが
みんながそれぞれのタイミングで 僕らと出会って
一つの道を、みんなで歩くことができて、すげー楽しい人生だなって思ってます 』
モモの背に猴宮が乗っているのが見えた。
『 メンバーの皆さん ありがとう 』
年上三人の方を向く。
三人の体が動くのを見て 急いでニノの方に体を向ける
ニノが頭を下げていた。
『 なかなか言えないで アレですけど ふぅ
この5人で良かったです 』
(うん よかった 気づけて よかった)
小さく頷いて、涙と感情を飲み込む
(しっかりしろ 松本!)
『 スタッフの皆さんも、本当に支えてくれてありがとうございます 』
頭を下げる。
(ちょっとシンミリさせた?
ダメだよね アゲテ行かないと!!)
『 そして♪
どんな時も、いつも僕らに風を送り続け、笑顔を届けてくれる皆さん
本当に皆さんの力でここまで来れました。
皆さんなしでは、本当にできなかったと思います。
本当にありがとう。
これからはもっと、僕らが皆さんを支えられるように、
僕ら5人で道を切り開いて
新しい道をどんどん どんどん
一緒に、楽しく 歩んで行けるように
俺らも精いっぱい頑張るんで、これからもついてきてください
今まで本当にありがとう
これからもよろしくお願いします 』
ふかぶかと頭を下げる。
客席からの歓声の中にモモの声が聞こえた。
顔を上げると 客席の頭上で お座りをしているモモがいる。
尾はパタパタと嬉しそうだが 今にも涙がこぼれそうな目をしていた。
(なんだよ そのギャップ…笑える
ふふ
『それでは 』
えー
『 16年目に向けて、僕らからこの曲を皆さんに贈ります 聴いてください』