第65章 嵐から 挨拶
体を動かしてしまった 事を肯定するため、クルッと体を回す。
A『 なんか、リーダーの 涙を見たら
昨日、いっぱいしゃべろうかなと思ってきたこと 全部忘れました 』
観客から笑いがおこる。
(まじか?らしいけど…)
A『 ただ、本当に頼れるリーダーなんで、すごく 今は実感しています。
“嵐で良かった” って!! 』
(ほんとだな うん)
A『 あい… 相葉っ 相葉雅紀っ 以上。 ありがとうございました! 』
相葉くんが大きく頭を下げて挨拶を終わらせた。
(終わり?)
N『 みなさん、本日はありがとうございました 』
ニノが話はじめ 頭を下げた。
(ニノがはじめたから 終わったんだろう…)
N『 こういうコンサートをやるとね
15年間 僕はしゃべりづらくて しょうがないんですよ 』
(確かに…)
N『 前と、前の前がああいう感じなんで
どうしてもね しゃべりづらいんですけども… 』
(うーん そうだね わかるよ 俺も やりにくい )
N『 俺らは全員が楽しめるコンサートを作ったつもりです! 』
会場から歓喜の声と拍手があがる。
(お前の哲学みたいな挨拶の後はさ
特に
でも 嫌いじゃねーんだよなぁ )
N『 あ~ ごめん 主に作ってんのは‘J’なんだけど 』
いきなり俺のほうを指さす。
「ははっ」
(そうやって 茶化す…)
N『 一応やってきた感想ね 俺のね うん
皆さん、ホントは、今日は どうもありがとうございました 』
ニノが大きく頭を下げる。
(俺の番だな)
マイクをゆっくり口に近づける。
『 皆さん、今日は本当にどうもありがとうございました 』
大きく頭を下げる。
(感謝の気持ちは みんなが十二分に伝えてくれた)
『 めっちゃ楽しかったです 』
顔をあげ 観客の人々に心からの気持ちを言葉に乗せた。