第65章 嵐から 挨拶
相葉視点
淡い月明かりの様な照明に照らされた所で“嵐”と何度も呼んでくれてる。
スポットライトがステージを照らしたタイミングでゆっくり進み 手前に立つ。
S『 皆さん 本日は本当にありがとうどざいました 』
翔ちゃんから挨拶が始まる。
(翔ちゃんの挨拶は いつも きちんと文章になって でも 聞いてて ヤじゃない…)
S『明日から、また、改めて、どうぞよろしくお願いします。
本日はありがとうございました 』
翔ちゃんが深々と頭を下げると、会場から拍手がおこる。
次は リーダーの挨拶
O『 いや もう ここにヘリコプターで飛んできたときから 』
声が震えているような気がする。
(いっぱい 歌ったもんねぇ…)
言葉が上手く出てこなくなったリーダーの横顔に流れる涙を見て
(ヤバい…俺も泣きそう
いろいろあったよね おれも 大ちゃんも 皆も…)
O『 これからも、16年目 からも、ともに 共に人生歩んでいきましょう ありがとうございました 』
深々と頭を下げる大ちゃん。
すん
(次は俺だね)
『 皆さん! ホントは! 今日は どうもありがとうございました! 』
大きく頭を下げ、顔を上げると 松潤とニノが俺の方を見て笑っていた。
(あれ?)
『 なんか、リーダーの 涙を見たら
昨日、いっぱいしゃべろうかなと思ってきたこと 全部忘れました 』
会場爆笑
『 ただ、本当に頼れるリーダーなんで、すごく 今は実感しています。
なんか 15年経って、またここのステージに立てている。
僕らがやってきたことは、間違いじゃなかったんだなって、 すごく強く思いました。
僕は、メンバー 出会って
みんなに出会って 日本で見てるみんなにも出会って
僕の人生、100万倍楽しくなりました。
本当に、皆さんには感謝しかないです。
ありがとう、いつも。本当に。
今も、心から、本当に思います。
“嵐で良かった” って!!
(や、やばい!泣く…)
あい… 相葉っ 相葉雅紀っ 以上。
ありがとうございました! 』
大きく頭を下げる。