第64章 着替え
A「そう じゃ 先行くよ?」
相葉ちゃんが俺の前を通っていく。
「おう」
(案外すんなり通ったなぁ)
続いて 松潤が軽やかに降りてきた。
「おつかれ」
M「え?リーダー? どうしたの?問題?」
驚きを隠さない松潤がキョロキョロしている。
その側で凛々しい式神が立っている。
「ううん 松潤も 問題ない」
小さく頭を振る。
M「なによ それ?」
色々質問が飛んできそうだから、先手を取ることにした。
「いいから 急いで時間ないよ」
パンパンと掌を合わせて、松潤みたいに叩いて音を出す。
M「えー あー」
頭をカキカキ言いたいことありそうな顔で俺を見る松潤。
(可愛い その顔見てたいけど 今は)
「いそげ 急げ」
両手で松潤の背中を押しながら歩きはじめる。
(なんか相葉ちゃんみたい…)
M「うっ うん そうだね」
暗闇に紛れて佇む小人たちと目が合う
小人たちが微笑む
(ああ お前たちも楽しんでくれてるんだな)
松潤を個人スペースに押し込むと、自分のスペースに走る。
スタッフ「お疲れ様です」
中から人が幕を上げる。
「うん」
真っ白な衣装がかかっている。
中に入ると俺の担当スタッフたちが、素早く着替えを手伝ってくれる
蒸しタオルや飲み物を ほしい時ほしい角度でくれる、優秀な人達
(うん ヒト…タチ
ここで ココを 守るのが ore の 今…)