第64章 着替え

大野視点

階段を上がり。正面を向く

　　ありがとう　　感謝の言葉が　会場を包み込む

（よし　いい感じだ…）

観客に手を振って　ステージから降りる階段に体を向ける。


（次は　衣装を替えて　挨拶をしてフィナーレだ）


階段に足を一歩踏む入れると、先に降りる翔くんとニノの背中が見えた。


浜「お疲れ様です」
　一番下に浜ちゃんが笑顔で立っていた。


Ｓ「うん！」
　元気よく返事をする翔くん。


浜「お疲れ様です」
　浜ちゃんがニノに声をかける。


　ニノはヒラっと手を振っただけで横切る。
　ニノを支える浜地の式神がヨロヨロしている。


　浜ちゃんがものすごく困った顔でニノと式神を見ている。



「浜ちゃん」
浜ちゃんの背中を触る。


浜「はい！」
　浜ちゃんがオレの方を向く。


「今は　ニノと一緒にいて」


　さっきとは違う困った顔をする浜地。




Ａ「おっとっと」
　階段の上の方で相葉ちゃんの声がした。


（相葉ちゃんが来たら、説明大変…）


「ほら」
浜地の背中を押す。

浜地「しかし…」


「コンサートスタッフの仕事は　今はいいから　早く…」
もう一度背中を押す。



Ｍ『　みんな　最高のぉ　』
　松潤の声がした。


　上を見て　俺を見て　ニノを見つめる浜地。


「潤には俺からよろしく言っとく」


浜「え？　じゃ　よろしくお願いします」
　頭を下げて走り出す浜地。



「よろしくぅ」
少し御フザケ調で送り出す。


俺の側にいる浜地の式神にも
≪ore　ha　iikara　Nino　ni　tuite　agete≫
　　俺はいいから　ニノについてあげて


　俺の側にいた式神が消え　ニノの側に式神が二体並ぶ

　気づいた浜地が俺の頭を下げた。


（よろしくねぇ）
ヒラヒラ手をふる。


Ａ「どうしたの？」
　相葉ちゃんが近づいてきた。


（うん　さすが相葉ちゃん！
　相葉ちゃんの側にいる式神が元気だ）


「問題ない！」


　俺の言葉に　問題？って顔をする相葉ちゃん。


（式神が元気だから問題ないって事なんだけど…

　翔くんがいないから説明は夜でいいよね？時間ないし…）