第10章 仲良くお仕事に行きましょう
大野視点
A「翔ちゃんが間違えたの?」
相葉ちゃんが体を乗り出して翔くんに聞いている。
S「いや わかんないけど 無意識で砂糖入れちゃったかも…」
翔くんが困った顔で相葉ちゃんに答えている。
(あれぇ…なんか話が違う方に向かっている…
どうしよう
言った方が良いかなぁ…)
N「あ…翔さん!
こっココのコメント 英語にしたいんで、適切な言葉考えてください!!」
ニノがアワアワしながら翔くんにコメントの補強を頼み始まる。
S「どれ?」
翔くんがパソコンに顔を向ける。
N「これ…」
指さしているニノの顔は普通に戻っている。
(ニノ…信じたのかぁ じゃ このまま…)
M「ふーん このままにするんだ…」
松潤の小さい声が背中の方から聞こえてきた。
無言で振り向くと、松潤が目を細めて見ていた。
(なんだよ…)
M「別に 仕事さえしてくれれば、俺は良いけどぉ 相葉くんにバレないようにね」
口角を上げる松潤。
(相葉ちゃん…かぁ)
顔をあげ相葉ちゃんを探す。
パソコンに文章を打ち込む翔くんの背後に立つ相葉ちゃんがニコッと笑った。
(さっきのは 敵に回したくない目だったなぁ)
それから、なんだかんだ言って、集合時間が近づく。
M「あ!もう こんな時間だ!」
時計を見る松潤。
N「上の階に行く?」
両手を伸ばして首を回すニノ。
A「翔ちゃん お鬚剃る?」
翔くんの顎を触ろうとする相葉ちゃん。
S「髭?」
ゴシゴシ顎を触る翔くん。
(髭…)
自分の顎に手を持って行く。
N「あーーばぁさーん」
ニノが気の抜けた声で呼ぶ。
A「はいは-い」
クルンと回ってニノ方に体を向ける。
N「これ 片づけて…」
テーブルに乱雑している箸や皿を指さす。
A「はーいなぁ」
手早く片づけ始まる相葉ちゃん。
M「んじゃ 一度部屋に帰ってくるね」
立ち上がる松潤。
N「じゃ俺も…」
ニノがパソコン抱えて立ち上がる。
俺も立ち上がる。
M「リーダーはここに居て」
松潤が後ろ歩きしながら言う。
(へ?)
ニノも手を振って何か言う。
(なに…何いったの…)
A「あ!待ってよ!」
慌てた相葉ちゃんの声と一緒に扉が閉まる音がした。