第62章 〜インタビュー映像〜 メインステージの下
大野視点
S「大丈夫なの?」
翔くんが横に立つ。
「わかんない 今 松潤が聞いている」
小さく頭を横に振る。
(ニノの今が分からないから 翔くんに伝える情報が無い…)
M「ジャンプアップやめる?」
松潤がニノ意見を聞いている。
N「大丈夫!」
ニノが直ぐに返事をする。
(大丈夫なもんか!)
松潤とニノの側に行く。
M「スライドアップでもいいよ」
松潤が演出変更の案を出している。
ニノが松潤の案を聞いて迷っている。
「スライドにしようよ!」
オレの意見を言う。
N「え? いいの?」
俺の方に向いたニノの口から零れる言葉。
(松潤がいいって言いてるんだ…)
大きく首肯く。
M「スライドアップ!」
松潤が宣言した。
スタッフ「スライドアップ?」
近くにいたスタッフがかけてきた。
M「うん」
松潤が大きく首肯く。
(相葉ちゃんに伝えなきゃ!)
先に行った相葉ちゃんに伝えに体を反転する。
スタッフ「スライドアップ!オッケイ!」
他のスタッフに聞こえるように、復唱する。
翔くんが真っ直ぐ ニノの方を向いている。
(何も言わないんだ…)
M「キューは自分たちで出す!」
松潤が立ち上がって 次の指示を言う。
(自分で…)
立ち止って松潤の方を向く。
髪形を直してもらっている松潤はそれ以上何も言わない。
スタッフ「はーい!」
スタッフたちが慌ただしく動き出す。
(ん 以上だな)
自分のジャンプアップの板に向かって歩き出す。
メインステージの下からジャンプアップする予定の板が並んでいる。
俺は真ん中 隣は相葉ちゃん
A『歌って踊ることって こういう世界に入って 一番… ………』
「相葉ちゃん!演出変更!!」
板の前にスタンバっていた相葉ちゃんに声をかける。
A「え? ドコ?」
オレの方に駆け寄る相葉ちゃん。
「スライドアップ キューは自分たちで出す! だって!」
A「スライド… うん 分かった」
少しだけ下を向いた相葉ちゃんが顔を上げて返事をした。
小さく頷く。
A「大ちゃん! 顔 硬いぃ」
大きな手が俺の頬をつつく。
「ふふ ほぐしてくれてありがとう」
A「いいえ ガンバだよ」
ニコッと笑って両手をヒラヒラさせながら自分の板に戻る相葉ちゃん。