第59章 1日目　《ＭＣ》　4

相葉視点

「風がね　気持ちいいね！」
大ちゃんに声をかける。

Ｏ「ね！」
　歩きながら返事をくれる大ちゃん。

（大ちゃんの調子よし！）

『ねぇ、雲がねぇ　違うもんね』
テンション高めの潤ちゃんに駆け寄る。


Ｍ『うん』
　周りを気にしながら笑顔を振りまいている松潤。

（うーん　こっちは　ウワッツラ元気って感じかな…）

「そんなに　声張ると　後で困るよ？」
マイクに拾われないように　潤ちゃんに声をかける。

Ｍ「今は　この位がいいだよ」
　ニヤッと笑う。



Ｏ『うわぁぁ　　地球はぁ　広いねっ』
　両手を広げ　空に見上げてるリーダー。



「あ！　先行っちゃったよ　行こうよ」

Ｍ「そうだね」

二人で大ちゃんのいる方に走る。



Ｓ『こんちわっ　どうもっ　嵐ですっ』
　焦り気味の翔ちゃんの声。

Ｎ『こんにちは…　はっはっはっはっは…』
　だいぶニノらしくなった声。


走りながら声だけを確認する。
（大丈夫そうだね…）




Ｍ『どうも、どうも、どうもっ』

「おまたせしましたっ！」

潤ちゃんと一緒にステージに到着。


　そこには　ただ、じっと　立ってる大ちゃんがいた。



「一番乗りだったね！」
大ちゃんに話しかける。

　大ちゃんが　んぅ　っと顔を向けてくれた。


（！！　大ちゃんが　あのカタのホウになってる！）


Ｍ『この景色はココじゃない味わえないよね』
　マイクに声を乗せ、俺に近づいてくる松潤。

『そうだね』
大ちゃんが見えないように俺も近づく。

（どうしよう　モモちゃんとあのカタと　鉢合わせしたらぁ

　とりあえず　話をしないと…）

『ああ　ハワイのカタもねぇ
　いっぱい来てると　ハワイだけじゃないかぁ

　今日もねぇ　遠くから』

思いつくまま　言葉を口から出していると、ニノと翔ちゃんが　追いついてきた。

（あ！！　ニノ！　早く　戻って来て！！）


Ｎ『あぁぁぁ　キレイだねぇ！』
　ニノがマイクを使って声を広げる。


　会場にいる人たちが　ニノの方を向く。

　潤ちゃんがスタッフの方を走って行く。


Ｏ「やっと　そろった」
　大ちゃんの優しい声。

「そうだね」

ゆっくり歩いて来るニノと翔ちゃんを迎えに大ちゃんと歩き出す。