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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第59章 1日目 《MC》 4


二宮視点

両サイドを 山兄二人に挟まれ 少し いや かなり嬉しい。


(ん 温かい?)

翔さん側の腰のあたりが温かい。

(あ!)

翔さんの方を見る。

(シレーッと回復力使ってるし… 貴方がそうやって 力を使うと…)


 きゃーっと歓声が上がる。

(ほら みんな見てるんだから)

S「ちょっと 近すぎたかな?」
 一歩 離れる翔さん。

O「手でも繋ぐ?」
 逆に近くに寄って来る大野さん。

(貴方は もう少し 周りを見なさいよ…)

S「も 智くん!」
 ぷっっと頬を膨れる翔さん。


「はっはっはっはっは…」
(無自覚の行動は  二人ともですか)

O「へへ」
 情けない顔で笑う大野さん。

(こんな二人だから護りたいんだ!



 ふう
 なんだか体が楽になってきた

 翔さんの回復力で、鎮痛剤の効きが良くなったかな…)


A「今っ!今すぐ行きますからっ」
 いきなり手を上げて大きな声を出した相葉さん。

(は?どこ行くんだよ!)

A「行きますよっ!」
 相葉くんが大野さんをグイグイ押し始めた。

 特設ステージに向かう道の真ん中で、潤くんがコッチを向いている。

(ああ 潤くんの号令が かかったんだ…)

走って行く二人の背中を見ている翔さん。


「翔さんも 先に行ってていいんですよ?」
(一人で行けますし)


S「そう言う事 言わないの!」
 コンっと肩を当てる翔さん。

(ああ また天邪鬼出ちゃった…)



S『こんちわっ こんちわっ どうもっ 嵐ですっ』

 翔さんがテンパったように顔でファンサービスを始めた。


(俺に注目を当てないようにかぁ…)


S『山田太郎物語ですっ よろしくお願いしますっ』

(ココでそれは通じないよな…)


S「カズナリ ニノミヤ!」
 両手を広げ 俺を紹介する。


「ふふ(乗っかりますよ)どうも山田太郎です ハワイの皆さん こんにちは」
ファンに向かって手を振る。


S「ははは」
 嬉しそうに笑う翔さん。


「はっはっはっはっは…」
翔さんに同調し笑い声を出す。


(んー 特設ステージのほうも テンパってますね)



持っていたマイクを口に持っていく。

(ちゃんと 仕事している人にも 元気なのを伝えないとね)
『あぁぁぁ キレイだねぇ!』
マイクに声をのせ広げる。
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