第59章 1日目　《ＭＣ》　4

大野視点

ピッタリと　ニノを挟んで横について歩いてる俺と翔くん。

（同じように並んで歩いている翔くんには　チラチラ見て頬なんか赤くして…　なんか　複雑…）


　きゃーっと歓声が上がる。


Ｓ「ちょっと　近すぎたかな？」
　困った顔の翔くん。

（ほら…ニノが顔赤くするからだよ

　翔くんが注目されたくないなら）
「手でも繋ぐ？」
ニノの手を取ろうとする。

Ｓ「も　智くん！」
　頬を膨らます翔くん。

（あれ？　なんで　翔くんが怒るのさ？）

Ｎ「はっはっはっはっは…」
　俺たちを見て苦笑するニノ。

（俺の行動も　ダメか！）
「へへ」
ニノの笑いにつられて笑う。


Ａ「今っ！今すぐ行きますからっ」
　いきなり相葉ちゃんが大きな声を出してが俺の肩をグッと持った。

（ん　んん？）


Ａ「行きますよっ！」
　相葉ちゃんが焦った声でグイグイ押し始めた。

（え？　なに　サプライズ？）


　特設ステージに向かう道の真ん中で松潤がコッチを向いて睨んでいる。

（ひーーー　あれか！）

翔くんの方を向くと　翔くんも分かっているようだ。

（いってくる！）

相葉ちゃんと一緒に松潤の方に歩いて行く。


Ａ「よかった　一緒にいってくれて」
　嬉しそうな声の相葉ちゃん。


Ｍ『いやぁ　今日は綺麗だね！夕日がなんか、毎日、陽の表情が違って』
　移動している　松潤が　やけにテンションが高い。


（無理してるなぁ）


Ａ「今日もだよ！！　ハワイだもん　風がね　気持ちいいね！」
　いつものように　場を温める相葉ちゃん。

「ね！」
歩きながら　相葉ちゃんに同意する。


Ａ『ねぇ、雲がねぇ　違うもんね』
　テンションあげあげの相葉ちゃん。

Ｍ『うん』
　周りを気にしながら笑顔を振りまく松潤。



ゆっくり歩いているのに先にステージに着いてしまった。

『うわぁぁ　　地球は・・・』

遠くの水平線を近くに感じる。

（あ　オレの目を人に見られるといけないね…）

『広いねっ』
両手を広げ空に顔を向ける。



Ｓ『こんちわっ　どうもっ　嵐ですっ』
　焦り気味の翔くんの声。


Ｓ『よろしくお願いしますっ』

Ｎ『はっはっはっはっは…』



少し離れた　二人のゆっくりした歩き方を　見ている。

（なんか　懐かしい…

　ァノコろモ　アーヤッテ　歩いてタ…）