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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第58章 MC中お着替えと 奔走 4


二宮視点

 結界の中は 俺と浜地 橋本さんだけになっていた。

橋本「失礼します」

 俺の肉体を ゆっくり しっかり 確認していく橋本さん


(や なんか こわい
 すべてを見られて 恥ずかしい ような気分)


橋本「体の異常は 大体わかりました 後は」
 額に人差し指を当てられた。


(え?)

橋本「少し 和也様は眠っていてください」

額にあたっている人差し指の感覚が ・











  かずなり


誰か 俺を呼んだ?


S「おはよう」
 翔さんの声。


「え?翔ちゃん?」

声の方に顔を向けると俺の両手を持って立つ翔さん。


S「ふふ そうだよ 翔ちゃんだよ そろそろ 行こうか?」
 翔さんが優しく手を引く。

「あ…はい」
手を引かれたから、歩き始める。


(おかしいな 俺 今まで 何していたんだ)

うまく、頭が働かない。

 翔さんの手の温もりが心地いい。


(今、MCあけ?)
いつの間にか ハワイアンの衣装に着替えている。

(記憶が曖昧だ
 周りに 理解者がいないのも おかしい)



階段をゆっくり登って行き ステージ袖まで来た。


  もいい なんとかして

 大野さんの声が聞こえた。


「翔さん」

S「うん ごめん 先に行くね」
 引かれていた手が離され 翔さんが走って行く。


嵐の事を大事にする 翔さん
 それでも 大野さんのSOSは真っ先に走る。

(わかってる それが 翔さん)



背中が小さくなると、ものすごく 寂しくなった。


(待って  置いていかないで!)

置いて行かれる こんな 感情が溢れてきた


気持ちは物凄く 急ぎたいのに ゆっくり ゆっくり 歩く俺の足。


(もどかしい
 なんだ この 俺らしくない 感情に行動…)



S「ゆっくりでいいから」
 翔さんが 俺の方に帰って来た。


(俺の側に 翔さんがいるって うれしい のに…)
「そんなに けが人扱いしなくても…ッ」
腰が痛い。
(ああ ホントに痛いわ)

S「十分 けが人だ」
 翔さんが横に並び 歩幅を合わせてくれる。


(やっぱ うれしい)
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