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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第54章 MC中お着替えと 奔走 1


二宮視点

 相葉さんがへへっと笑って
 大野さんがお偉いさんの様に胸を張る。

(話ぃ 膨らんだ かぁ)

 ふふっと笑いながら自分の肩をポンポンとする相葉くん。


  ふうぅっ


(さっきまでの 熱が治まったから…少し寒くなって来た…)


M『嬉しいですね』
 潤くんが少し大きめの声で顔を上げる。

(おっと 笑顔 笑顔!)


M『日本からもたくさんの人たちが来てくれて
 ハワイの人たちも こうやって一緒にひとつになって盛り上がれるということが すごい嬉しいですし
 今、日本でもパブリックビューイングで見てくれてるわけでしょ?』
 珍しいくらい畳み掛けるように話を進める潤くん。


A「そうですよね」
 笑顔の相葉くんがカメラを探しながら手を振る。

『見てくれてるはずですよ』
(そろそろ 着替えのか…脱ぎたい)


M“ニホンノミナサーン”
 潤くんいきなり海外スターのように片言で手を振る。

(まだ続くのかなぁ…)

S『なんか変なスイッチ入っちゃったね
  海外からのメッセージだけど、別に片言にならなくていいよ』
 潤くんの即席キャラを止めに行く翔さん。


(ああ そろそろ この笑顔も限界だ…)


S「さぁさぁさぁ 日も暮れてきました。
  どうしますぅ? 着替えます? だれから行く?」
 翔さんがチラチラ俺たちを見ている。


「じゃあ…」
手をゆっくり上げる。


(ヤバい 寒い 立っていられない)




 マー君も手を上げている。


「まーくんも着替える?」
口から零れる言葉。

 マー君が固まった。

(やば 思った事口に出したみたいだ)
急いで下を向く。


A「・・・じゃあ… 残ろうかなぁ…?」

O「僕はどっちでも大丈夫」

A「残りましょう!ふふっ」
 マー君が笑っている。

そっと顔を開けると、『急がないと』と夕日を指さし言う大野さん。

『急がないと ね!』
気合いを入れるように ニカッと笑う。

 小さく頭が縦に動く大野さん。

M「いこうかぁ」
 潤くんが俺の横に立つ。

(潤くんに 行け って言ったのかぁ)
「…ぅん」
カメラに背を向けた途端 顔から汗が流れ落ちる。

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