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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第53章 1日目 《MC》 1


松本視点

S『松本さん、いかがですか?』
 翔くんが俺の方に向いた。

『最高に楽しいです』
マイクを口に近づけて話す。

『正直ね、9月15日の結成のタイミングでは
 あんまり15年経ったっていう印象がなかったんですよ』

 翔くんが優しく俺の方を見ている。

少し空を見上げて
『今日、頭出てきたときに、A・RA・SHIを歌っている時に15年経った感じがしました』


S『15年経つと、スケスケの衣装から、ヘリコプターで登場ですから!』
 ニコニコ笑って空を指さす翔くん。


『ハワイまで来てスケスケ着ていたら、今は恥ずかしい』
両手を胸の前でクロスする。


S『いやいや、昨日の雨のリハーサルだったら、スケスケだったら良かったよ』

A『そうだよ。
  昨日、カッパがないからゴミ袋かぶってやっていたんだもん!』
 肩から四角い物を被る手振りをする相葉くん。

S『黒いゴミ袋ね』
 ねーっと頭を相葉くんの方に倒す翔くん。

N『ドットコム製ですよぉ』
 相葉くんに向かって両人差し指を向けるニノ。


O「あれ最高によかったよ!」
 お偉いさんの様に胸を張るリーダー。

A「あったかかったよね!」
 ふふっと笑いながら自分の肩をポンポンとする相葉くん。


側から聞いていると 止めどもない 雑談だけど 俺たち五人はこういう会話が 楽しくて たまらない


 ニノがふうっと息を吐いた。


(まずいな 顔に出だした)

『嬉しいですね』
少し大きめに声を出した。


『日本からもたくさんの人たちが来てくれて
 ハワイの人たちも こうやって一緒にひとつになって盛り上がれるということが すごい嬉しいですし
 今、日本でもパブリックビューイングで見てくれてるわけでしょ?』
畳み掛けるように話を進め、カメラや観客からニノの今を隠す。


A「そうですよね」
 相葉くんがカメラを探しながら手を振る。

N「見てくれてるはずですよ」
 ふふっと微笑むニノ。

(ニノ… 無理に笑うと バレるよ)
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