• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第53章 1日目 《MC》 1


O「あれ最高によかったよ!」
 お偉いさんの様に胸を張る智くん。

A「あったかかったよね!」
 ふふっと笑いながら自分の肩をポンポンとする雅紀。

M『嬉しいですね』
 潤が少し大きめに声を出した。

M『日本からもたくさんの人たちが来てくれて
 ハワイの人たちも こうやって一緒にひとつになって盛り上がれるということが すごい嬉しいですし
 今、日本でもパブリックビューイングで見てくれてるわけでしょ?』
 松潤が畳み掛けるように話を進めだした。

A「そうですよね」
 雅紀がカメラを探しながら手を振る。

N「見てくれてるはずですよ」
 ふふっと微笑むニノ。


(そろそろ 着替えの時間か…)


  “ニホンノミナサーン”

いきなり海外スターのように片言で手を振る松潤。


『なんか変なスイッチ入っちゃったね
 海外からのメッセージだけど、別に片言にならなくていいよ」
 潤の即席キャラを止めに行く。

(おまえが 遊んでしまうと 収拾がつきません)

「さぁさぁさぁ 日も暮れてきました。
どうしますぅ? 着替えます? だれから行く?」
メンバーの表情を見る。


N「じゃあ…」
 手をゆっくり上げるニノ。

M「じゃあ 俺も…」
 直ぐ手を上げる潤。

A「じゃあ・・・?」
 雅紀がダチョウさんぽい事をしようとする。

(ブッコむね…)

N「着替える?」
 ニノがこのクダリに乗らない。

A「・・・じゃあ… 残ろうかなぁ…?」
 思った返しじゃなくて 困った雅紀が智くんの方に助けを求める。

O「僕はどっちでも大丈夫」
 ん っと ばかりな顔をして 返事をする智くん。
 
A「残りましょう!ふふっ」
 うん っと大きく頷いて 肩を揺らす雅紀。

(ツボった?何が?)


O「急がないと」
 智くんが夕日を指さす。

N「急がないと ね!」
 気合いを入れるように 顔を上げニカッと笑うニノ。


M「いこうかぁ」
 ニノを連れて行くように歩き出す潤。



「さて なんの話しますっ? この3人残って」

A「えーっ?」
 顎に手を持って行き考える雅紀。

「さぁ、どうするっ!?」

A「お兄さんチーム残っちゃったもんねぇ」
 腕を大きく伸ばす雅紀。

「うん そうね」

 智くんは何も言わず下を向いてしまった。

(話に入ってよぉ)
/ 638ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp