第6章 通常運転です
相葉視点
N「ヤレヤレ…」
ふぅと小さく息をはくニノ。
(ヤレヤレってぇ)「お前が言うな」
ニノの肩をグイッとおす。
ニノが『痛てーよ』と見上げてくる。
(ぅふふんだ そんな目で見ても怖くないよぉ)
M「わざと?」
ニノの横に座っていた潤ちゃんが俺を見上げて言う。
「ふふ(二人が仲良くなれば)明るくなるでしょ?」
コーヒーに口をつけながら言う。
(大ちゃんも翔ちゃんも頭固いから…)
N「じゃ、おじさん達が戻るまでに、決めちゃいましょ」
ムスッとした顔で覇気を出すニノ。
(まったくぅ可愛くない事言ってぇ…)
「そうだね その言葉が聞こえないうちに🎵」
(でも そうゆうニノが可愛い)
M「じゃ、ココを翔さん。 ここを俺。 ここは相葉くんかニノが言う?」
N「じゃ 相葉さんで」
「了解」
(俺も一応長子なんでね
いつまでも、翔ちゃんにばっか頼っちゃダメだもん)
N「ここ英語の方がいいかな?」
M「日本語で言って英訳してもらえば?」
N「変に英訳されるのイヤじゃん」
M「じゃ 後で翔くんに適切な英語聞いてみよう」
N「そうだね 次…」
テンポよく取材コメントの割り振りがニノと松潤が決めていく。
(ねー 俺には何も聞かないの? なんか 寂しい…)
N「まーくん」
「はい!なんでしょ?」
N「これ みた?」
一枚の紙をヒラヒラ見せる。
紙を受け取って中を見る。
JW Marriott Ihilani Ko Olina Resort&Spaにて現地メディア向け会見
入り時間 向こう都合(午前中)
終了後 日本メディア向け会見
昼食をはさんで リハーサル
(なんじゃこれ…)
「すごーく ゆるーいスケジュールだね?」
M「ココ危険だよね」
俺が持っている紙の【向こう都合】の場所を指さす松潤。
(向こう都合…これは時間 計れないなぁ)
N「きっちり割り振りして巻きますよ!」
人差し指をクルッと回すニノ。
「取材巻くの?」
N「どうせなら 日本のメディアの方に時間取りたいでしょ?」
ニコッと笑うニノ。
M「どうせ 上で詰める事になるけどね 道筋を自分たちで考えないと…」
(二人とも 大人になったねぇ)