• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第51章 衣装チェンジ


松本視点

〝PIKA★★NCHI DOUBLE〟のアウトロを聞きながら周りの景色を見る。

ハワイの海とヤシの木が夕日でオレンジになっている。

(うん 綺麗だ…)

中央の台の中に下りきる。

(はぁぁ…はぁ ふぅぅぅ)

スタッフ「こちらへ」

 メインステージのすぐ下に 相葉 大野 二宮 櫻井 俺の衣装と個人的に用意した物が置いてある個別空間がある。

汗で張り付く服を素早く脱ぎ 次の衣装に着替えていく。


スタッフ「松本さん水分を…」
 差し出された水のボトル。

(水より 今は…酸素…)
椅子の側に置いてある、酸素ボンベのマスクに手を伸ばす。


スタッフ「いきなり吸わない方が…」

「分かってる…」
小さく頷く。


(思った以上に 暑い 肺がきつい)



犬養「ボス」
 ここに居ない犬養の声が聞こえた。

マスクをしたまま振り向くと、霊的演出のファイルを持って深刻な顔の犬養がいた。

持っている物と表情で大体わかる

「任せる…」
ココに居る眷属のスタッフに俺の言葉が必要な事

犬養「かしこまりました」
 頭を下げ走って行く。


(どんな 問題だろう…)
周りのスタッフをマスクをしたまま確認する。

(橋本さんが普通にリーダーの側に居るから オオゴトではないな)

カメラマン「聞かなくていいんですか?」
 密着カメラが寄って来た。

(ああ 今日はコッチの対応もしないといけないのかぁ…)
「アイツなら万事大丈夫」
マスクを外す。

スタッフ「スゴい 信頼関係ですね」
 スタイリストが乱れた髪を直し始まる。

「積み重ねです」



スタッフ「あと三分です」



 ニノが衣装を着て マイクを持ってスタスタ歩いて行く。
 隣の翔くんも急いでゼリーを吸い込み、ジャケットに手を伸ばしている。


(大丈夫 アイツらがいる 俺は コンサートに集中だ)
大きく息をして、気持ちを整え立ち上がる。



メインステージ裏から 舞台袖に向かって遠回りをしていく。



S「雨じゃなくてよかったよ ね?」
吉桜「そ そうですね 日頃の行いが…」


翔くんが雑談しているから「いくよ」と声を掛け 階段を上がり始める。

N「おう」
 ニノの声と足音が聞こえる。

(中盤スタートだ!)
/ 637ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp