第48章 コンサート会場 開場 嵐登場まで
スタッフがゆっくり近づいて来る。
開ける時の合図を送って、ドアを開けてもらう。
後ろと前のドアが観音開きになる。
まずは、俺。
思った以上に砂は舞っていない
(よし いける!)
そのあと相葉くん リーダー ニノ 翔くんと降りてくるはず。
自分の立ち位置に立ち、イヤモニから聞こえてくる音楽とリズムに合わせて、カウントをしながら、みんなの動きを見る。
“ダン”のタイミングが気持ちいい。
次の刻みに入る “ARE YOU READY?" その声を聞きながら、メンバーと一緒にセットに向かって歩き出す。
リハで決めたタイミングで、サングラスを外していくメンバー。
最後に 俺を抜いて。マイクを貰う。
映像に映り込むスタッフは現地のスタッフにした。
『その方がカッコいい』という 相葉くんの意見を採用。
階段を上がると、客席に沢山のペンライト揺れる風景が広がっていた。
何度もの何度もイメージした流れ
N「すげー」
ニノの率直な言葉。
「ああ すげーよ」
さっきまで赤茶けの大地 むき出しだった観客席が‘人’で埋め尽くしている。
『 いくぞ Hawaii! 』
俺の叫びで、白い花火が噴射
〝A .RA.SHI〟のイントロ
翔くんが『Take it so so Take it so so』と歌いだす
俺らは いく度となく踊ったステップを踏む出す。
S『 Everybody!』
翔くんが叫ぶ。
『 Let's go! 』
歌い出しの立ち位置に行き 翔くんと声をかぶせる。