第48章 コンサート会場 開場 嵐登場まで
席に着くと シートベルトを着装する。
コンサート会場の音楽や会場放送をレシーバー越しに聞いている。
飛び立つまでの タイム調整をスタッフ達がしている。
N「いよいよですよ」
ニノがふうと息を吐く。
スタッフ「松本さーん」
スタッフがレシーバーを持って走って来た。
「なに」
スタッフ「向こうからです」
レシーバーを耳に当てる。
「はい ? ああさっきの…ん …」
ヘリのエンジン音で内容が聞き取れない?
ヘリから離れ
「PIKA★★NCHI DOUBLE」が終わって サンセットをやるって事ですか?」
レシーバーを耳に当てる。
「変えない 変えない まんまいきます」
スタッフ『 了解 』
レシーバーを持ってきたスタッフにアイコンタクトを飛ばして、ヘリに戻る。
「そうだ 日の入りは?」
スタッフ「六時半ごろです」
腕時計のメモリを見せてくれる。
「おまたせ」
ヘリに乗り込むと外から扉をしっかり施錠しされた。
外のスタッフから飛び立つ合図が出る。
「よし!」
A「行ってきまーす」
相葉くんが外のスタッフに向けて言っている。
外のカメラに向かってシャカをする。
リーダーは手を振っている。
ヘリがゆっくり浮上していく。
大きく鼻から空気を吸って鼻から出す。
一定の高度まで浮上して船体を会場に向かって飛び始めたヘリ。
マリンブルーとスカイブルーン間を飛ぶ
リハで飛んだ時より、ゆっくりな気がする。
「見えてきたよ」
ヘリの窓から指をさす。
リハで見ていた 客席の仕切りのロープが全く見えないくらい 人の塊が見える
イヤモニ『ヘリ内映像 抜きます』
イヤモニからスタッフの声が聞こえる。
ヘリの定点カメラにアロハポーズを向ける。
(いま 煽りの声が響いているはず…)
“OK. This is ARASHI. 15th Anniversary.”
パイロット「We will shortly be landing.」
訳 私達はまもなく着陸する。
ゆっくり ヘリがセット裏の即席ポートの上に降り立つ。
N「無事着地です」
S「うん」
後ろでニノと翔くんが声をかけあっている。