第48章 コンサート会場 開場 嵐登場まで
相葉視点
俺たちはヘリコプター近くで本番衣装に着替え ヘヤ&メイクの最終確認をしている。
先に着替えた俺は、ゆっくり体を伸ばし動けるようにしている。
衣装スタッフ「サングラスです」
「うん ありがとう」
渡されたサングラスをかける。
「これ なんか ゆるい…」
本郷「鼻のトコ調節できませんか?」
「ココ?」
鼻パットをグイグイ触る。
密着のカメラが数台メンバー近づいてきた。
カメラマン「どうかされましたか?」
「んー なんかさ さっき顔を振ると落ちてきて…」
カメラマンがちいさなネジを触っている俺の手元を映す。
(こんなもんかな)
メガネをかけ、顔を振るとメガネが縦に落ちて来る。
「ダメだ ヤバいな これ…変えあるかなぁ…」
カメラマン「ダメですか?」
「うん…」
スタッフ「相葉さんもスタンバってください」
小走りでスタッフが来た。
「えー どうしよう!!」
もう一度サングラスの鼻のパットを触る。
N「貸してみなさい」
ニノが怒った顔してサングラス奪いとる。
(へ 怒ってる? なんで?…)
サングラスの耳の方を少しだけ曲げるニノ。
N「はい」
サングラスを俺の手にもどってきた。
N「これ ずぅっと つけてなきゃいけない物じゃ ねーんだから コレで良いんだよ」
ニノはサングラスをグッと俺の手に押し付ける。
「あっ ありがとう」
N「たく 本番前になって テンパるな」
不機嫌な顔のニノ。
(どうしよう ニノが怒った…
今から本番なのに…)
衣装スタッフ「ジャケットです」
ジャケットを受け取ったニノが何も言わずヘリの方に向かう。
「あ!まって まってよ」
直ぐそこにニノの背中があるのに、近づかない。
O「相葉ちゃんジャケット」
大ちゃんが後ろから声をかけてくれた。
「あ ありがとう…」
ジャケットを受け取る。
O「そんな顔しない 本番だよ 笑って!」
笑顔の大ちゃん。
くっと口角を上げる。
O「そうそう」
大ちゃんが微笑む。