第47章 本番前の朝リハ
黒幕が開くと翔様が歩いて出てきた。
S「はー 暑かった…」
首の汗を手の甲で拭う。
自分用に持っていたハンカチを差し出したいのをグッと抑えて、二宮さん 大野さん 相葉さんと裏に戻って来る表情をカメラに収めていく。
(みなさん 凄い汗だ…さっきの水分だけじゃ足らないかも…)
N「あっつぅい…」
二宮さんがマスクを外して 外の空気を吸う。
大野さん 息を整えながら 帽子を脱ぎ頭に外気を風を当てる。
スタッフマイク『暗転して、スポットの点灯と 位置ね』
Mマイク『上がって来て』
松本さんの声に翔様はすぐ反応する。
A「お早いお呼びだね」
スタッフに声をかけてながら階段を登る相葉さん。
大野さん 頭から滴る汗を少しだけ 手で払ってステージに戻ろうと動き出す。
N「暑いね 大丈夫?」
O「あ…うん」
肩が当たる距離で階段に向かう二人。
N「この次は『season』ですね」
背後の僕に気づいたのか、少し声のトーンを上げる二宮さん。
大野さんは小さく頷く。
ふふっ小さく肩を揺らして何も言わなくなった二宮さん。
M「えっとぉ ココで 挨拶する あ!みんな 水飲んでね!」
メンバーに水分補給を進める松本さん。
メンバーそれぞれにタオルと水が配られる。
スタッフ「お水です」
A「ありがとう…そこ置いといて…」
スタッフ「はい」
翔様はゴクゴク水を飲んで体をタオルで拭いている。
M「あ ニノ ゴメン」
二宮さんを呼ぶ松本さん。
N「ん」
ペットボトルから口を外し、松本さんの方に走って行く二宮さん。
M「あのね 俺が 最後に〝僕らから贈ります〟って言ったら イントロが流れる」
スクリーンを見上げる松本さんと二宮さん。
映像が映し出される。
O「おお なつかしい…」
A「ねー こんな 写真あったんだ…感じ」
二人も見上げる。
M「でもって 俺 あっちで見ながら歌うから ニノ ここで バグとかよろしくしていい?」
N「んん 了解です」
M『じゃ〝season〟頭からお願いします』
〝season〟を歌唱しながらスクリーンを見上げる。
懐かしい 写真が下から上に流れていく。