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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第46章 本番一日目の朝


やっと見つけたソーサーにカップを乗せ、テーブルに向かうとニノと話していたのは、朝が少し苦手な潤ちゃんだった。

(なーんだ 潤ちゃんだったのかぁ)


N「はー もっと寝たかったのに…」
 大きくため息をつくニノ。


「なんだよ せっかくコーヒー淹れたのにぃ!」


N「もう 耳痛いって!」
 耳を抑えるニノ。


M「おはよう 一番だったの?」
 潤ちゃんが笑顔で俺の前に来た。

(わぁ めっちゃ機嫌が良い顔ぉ)
「うん! 俺が一番! 潤ちゃんもコーヒー飲む?」
せっかくいれたコーヒーを見せる。


M「うーん もらうよ」
 潤ちゃんが手をのばす。


「わーい どうぞ!」
潤ちゃんの前にかっこよく置く。

「はい ニノも」
ニノの前にアイスコーヒーを置く。


N「パソコンの前に置かないでくださいよ」
 ガバッとパソコンを持ち上げたニノ。

「置いてないよ」


N「コレ 私物だから!」」
 パソコンを胸に抱え睨むニノ。

(やばぃ 本場前にニノの機嫌が悪くなるのぉ)


N「あ!大野さん来たよ 迎えに行って!」
 扉の方に向くニノ。


(え?大野さん? あ!大ちゃんの匂いがする!)

「大ちゃん おはよう」
ダッシュで入口の方に行く。


 扉の前で大ちゃんがちょっとビックリした顔をした。

(ふふ お迎えにびっくりしたのかな?)


「コーヒー飲む?」

 頷く大ちゃん。

「ホット?アイス?」

 少し首を傾げ、唇が縦に動く大ちゃん。

(ん ホットね!)
「オッケー」
指で丸を作ってキッチンに向かう。



(大ちゃんは、朝ミルクたっぷりだったはずー

 朝は甘めって言ってしー)


ミルクと砂糖を入れてかき混ぜ、レンジにいれる。


   ピピっと電子音がした。

「お!温まったかな!ワっ、アッチぃ」
カップが熱くて、もてない。



「まじかぁ 熱すぎる…」
 熱い砂糖入りミルクの入ったカップをタオルでそっとレンジから出す。


(どうしよう これじゃ 大ちゃん飲めない…)


「あ!マグに入れればいいんだ!!」


 マグカップにコーヒーを入れ、アツアツの砂糖入りミルクを入れる。


(俺ってコーヒー屋できるな!)
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