第46章 本番一日目の朝
櫻井視点
A「おはよう しょうちゃん🎵」
廊下に出たらいきなり背中側から抱き付かれた。
「おはよう 雅紀」
胸の前にある腕をポンポン叩いて歩きだす。
A「シャワー浴びたの?」
横に並んだ雅紀が手をグーパーさせながら言う。
「ぅーん したよ なに?」
A「いや 背中も胸も暖かったから…」
「あたりまえだろう 体温めとかないと、怪我したらシャレにならねーよ」
A「本番だもんね♡」
「だな」
カチャ
扉の開く音がした。
A「おはよう ニノ!」
俺を置いて走って行く雅紀。
N「朝から うるさいですよ」
ゆっくり廊下に出てきたニノ。
「おはよう」
N「あ 翔さん おはよう」
ペコっと頭を動かすニノ。
A「おれには?」
N「・・・・はよ」
A「えー 雑ぅ」
M「うるさいな そんなに声ハルなよ」
一番奥の部屋から潤が顔を出す。
「おはよう 潤 首尾は?」
M「いい感じだよ」
親指を立てる潤。
「おう 良い事だ」
部屋の中に入る。
中では、コーヒーカップに入った液体を啜っている智くんがいた。
「おはよう 一番だったの?」
O「うんん 相葉ちゃんが一番」
ふふっとほほ笑んでくれる。
「あら じゃ 俺が一番最後か…」
N「私かもしてませんよ?」
雅紀と一緒に入って来たニノが言う。
(なに ニヤケてるんだよ)
「あの動いてるノーパソ ニノのだろ?」
テーブルの上にある待機中の点滅をしているノートパソコンを指さす。
A「バレちゃったね」
ククッと笑いながら智くんの隣に座る雅紀。
O「思い付きが遅いんだよ」
つられて笑う智くん。
(うんうん 空気が和やかだ…)
M「はいはい 遊んでないで 修整ポイントね」
コピー用紙を配る潤。
「わりーな 全部やらして」
M「それは…」
A「言わない 約束だろ おっかさぁん! ァ!痛っ!」
朝からテンションの高い雅紀の背中を思いっきり叩くニノ。
コーヒーをゆっくり飲みながら見ている智くん。
はーっと大きくため息をつく潤。
本番前なのに 和むぅ