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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第45章 リハ終わりの休息


大野視点

(明日は、本番…)
いまだ煌びやかな照明が点滅している舞台を見上げる。



{ wagakimi }
気配のない声が聞こえる。


(ああ…翔くんが来るまでに、動き出すよ)




S「智くん おまたせ」
 翔くんが小走りで来る。



ほんの少し振り向く

 翔くんが出会った頃のように笑っている。



(うん コレで良いんだ コレがいいんだ

  oreha 人ナンダから…)


浜地「お疲れ様です」
 浜ちゃんが近づいてきた。


「あぁ(浜ちゃん…) あ!ニノ来た?」


浜地「はい 先ほど」
 微笑む浜ちゃん。

「そう じゃ…」(シャワーかな)



浜地「お食事しますか?」


S「もう来ているの?」
 ぴょこん っと音が聞こえそうな感じで話に入って来た。

浜地「翔くんの注文料理はまだですが、席の用意はできてますよ」
 浜ちゃんが翔くんの方を向く。


S「そうなの!智くん ニノがシャワー出るまで座っていよう!!」
 俺の背中をポンポンっと叩く翔くん。


「そうだね…」

浜地「では、そうしましょう」
 階段を登っていく浜ちゃん。



階段を上がりながる。


カメラマン「では、僕らは、ここまでです」
 階段したからカメラマンの声がした。


S「そうなの?」
 翔くんが直ぐに反応する。


カメラの方を向こうと体を動かそうとすると
「おじさんは いいんだよ おいでよ」と、ニノが手招きする。

(挨拶良いのかよ…
 てか なんで おじさんなんだよ 翔くんが聞いたら怒るぞ…)

そっと翔くんの背中を見ると、ニノの声は聞こえていないようだった。


(よし 今のうちに入ろう…)



N「おそいよ まったく 何 ほっつき歩いていたんだよ」
 膨れ気味のニノ。


(衣装のままかよ…)


「普通に 歩いてきましたよ」
シレーッと浜ちゃんの方に歩いて行く。


N「あぁ もう…」
 ふにゃふにゃっと体を揺らすニノ。




S「あ!にの まだ衣装なの? 早く着替えなよ!」
 翔くんが入って来た。

N「えー コレ…」
 白いシャツを抓んで唇を尖らすニノ。



浜地「同じようなシャツですけど、私服ですよ」
 浜ちゃんがクスクス笑う。

「へー 衣装かと思った」
椅子に座る。

浜地「お茶です」
 俺の前に湯呑が出る。
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