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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第44章 通しリハ


櫻井視点

 雅紀が走って行く それを見続けるニノがゆっくり地面の方に目を落とす。



(にの…)



O「にの」
 智くんが声をかける。

(俺よりか智くんが側にいるほうがいいよね…)



「吉桜」


吉桜「はい 何でしょうか?」

「あのね」




N「ちょっと 普通に歩くから」
 迷惑そうなニノ声が響く。

 笑顔の智くん。



吉桜「仲いいですね…」
 俺に気を使う言い方をする吉桜。


「ふふ いいだろ?」
ニコッと笑ってそれを返事にした。


吉桜「そうです…ね で 用事は何でしょうか?」
 切り替えた吉桜。


「ああ
 俺以外のメンバーの顔を映さないでッテ カメラマンに通達しといて」



吉桜「顔ですか?」


「ああ 少しナーバスになっている 顔を残したくない」


吉桜「かしこまりました」
 ペコっと頭を下げた吉桜が俺から離れていく。




「智くん おまたせ」
先を行く智くんに駆け寄る。


 智くんがほんの少し俺を見る。



(あぁ 智くんの目に俺が映る…

 ただそれだけで いい


   『貴方の、笑顔を護る楯になる』

 あの時 勝手に誓った この想いを貫く…)





コンテナの下で浜地さんがにこやかに立っていた。


浜地「お疲れ様です」

O「あぁ あ!ニノ来た?」

浜地「はい 先ほど」


(ふふ こうやって話してるのっていつまでも見ていられる…)


浜地「お食事しますか?」


(食事?)「もう来ているの?」


浜地「翔くんの注文料理はまだですが、席の用意はできてますよ」
 俺の方を向いた浜地さんが微笑む。


「そうなのぉ!じゃ 智くん ニノがシャワー出るまで座っていよう!!」
智くんの背中をポンポンっと叩く。


O「そうだね…」
 ふふっと笑う智くん。

浜地「では、そうしましょう」
 階段を登っていく浜地さん。


 その後ろを智くん。


俺はその後ろ。


カメラマン「では、僕らは、ここまでです」
 階段したからカメラマンが声をかけてきた。


「そうなの?お疲れでした」

カメラマン「はい ありがとうございました で、最後にポーズだけください」

「うん じゃ!」
カメラに向かって親指を立てる。

「あ。間違えた」
ポーズをシャカに変え、カメラに向ける。
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