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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第44章 通しリハ


櫻井視点

智くんから離れ、今はニノだけいるスタンバイの場所に向かう。


 フワッと髪を揺らしている雅紀が反対側に立っていた。


(智くんが大丈夫だって言った…)


 自分の立ち位置に無表情で立っている和也。



「ニノ…」
軽く声をかける。

 ふぅぅっと俺の方を見るニノ。


(なるほど… 智くんが心配するわけだ…)


「寒くないか?」
ニノじゃなく、和也に聞く。


N「ううん 大丈夫」
 表情に色が戻る和也。


「ちゃんと 体拭いたか?」
ゆっくりちゃんと言葉にして聞く。

N「拭いたよ」
 なぜそんなこと聞くの という顔で答える和也。



「なら 良いんだけど」
(よしよし ちゃんと感情がある…)


N「それより リーダーと何話していたの?」
 すこし唇を触りながら質問してきたニノ。

(状況把握かな…じゃ伝えておこう)
「智くんが心配してたの だから 確認!」
くっと肩を揺らしてオチャラケていう。


N「へー ご心配なく いたって平常ですよ」
 フッと花で笑うニノ。


「そうか」
(通常でなくて 平常なのね…ニノらしい…)



“Love so sweet”のイントロが流れだした。


(いいタイミングだね…)
「中盤も頑張ろうな」
トントンっと良い音立てて階段を登る。


N「もちろんですよ」
 気合いの入ったニノの声と一緒に軽快な足音が付いて来る。




 ステージに出ると、潤が中央に立ってみていた。


(おお 仁王立ち!)



『 Wow! Wow  Wow  Wooow 』
 雅紀と一緒にがマイクに声を乗せる。


O『 Yeah! Yeah Yeah Yeaaah 』


A『 Wow  Wooow 』


O『 輝いたのは 』
 智くんが歌い始まる。


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