第42章 できる所 だけでもやろう
二宮視点
(潤くんなら、わかるはず…
直でテレパを送ると、あの人達にも聞こえる…)
チラチラ三人を見て潤くんを見る。
M「あー いいよ 気になる所 どこよ」
潤くんが仕事モードのトーンで声を出す。
(よかった…)
A「これ 大ちゃんの分ね」
マー君が向こうで話し始めていた。
(よしよし…そっちはそっちの話をしてて…)
直ぐに携帯に、さっきみた嵐コンテナの上に 力の渦の中に 座する者いた
ターゲットまた不明
ナゴヤみたいな事になったら困る。
送り終えて顔を上げると、潤くんが目を見開いて俺を見ていた。
(よし 伝わった!)
目だけで返事をする。
潤くんが、ふうと息を吐くと「なるほど スタッフと協議だな」言葉を考えながら小刻みを頭を揺らす。
こっちを翔くんが見ている。
「頼むよ この雨だからみんなにも協力してもらわないと 本番困るでしょ?」
潤くんにニコッと笑って翔さんの視線に反応しない。
M「そうだな」
潤くんが笑顔を返してくれた。
スタッフが「お疲れ様です」と部屋に入って来た。
マー君たちもスタッフの方を向く。
(再開できるのか?)
スタッフ「お待たせしました
雨の影響を受けにくいように 機材を調整しましたので 引きつづきリハーサルを行います」
A「あ ホント!カッパもできたんだ」
スタッフにも見せるマー君
スタッフ「ここでもドットコムですか?」
スタッフが社交辞令な返事をする。
A「おおよ 俺の才能だから」
コメカミをトントンしているアイバカ。
(持ちネタ使いまくりだなぁ…)
S「調子って体か?」
心配そうに潤くんを見つめる翔さん。
M「違うよ リハ リハで確認したい事ができないからさ…」
潤くんが少し慌て気味に返事をしている。
(あぁ 俺じゃなくてそっちに聞く気かぁ)
O「日本で結構つめてきたんだ 大丈夫だよ」
A「そうそう」
翔さんに乗っかる二人。
「来る時 ゴタゴタした二人に言われたら安心ですね 潤くん」
皮肉たっぷりに言う。
潤くんと翔さんが苦笑。
O「その節はご心配をおかけしました」
A「しました」
二人が折り目正しく頭を下げた。
S「もう許してあげて?」
翔さんが俺の肩を触る。
「暫く言い続けます」