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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第39章 手作りカッパだよ


大野視点

A「おっまたせ!!」
 相葉ちゃんが元気よく入って来た。
 その後ろに人影。

(あ…)

S「待ってましたよぉん」
 翔くんがおちゃらけに反応する。

A「でっきあがりましたよ」
 翔くんに合わせる相葉ちゃん。


N「はいはい そのくだりいりません」
 二人の“おふざけ”をバッサリ遮断して入って来るニノ。


「ふふ」(きびしいなぁ)


N「いたって 普通の反応です」
 少しにらむニノ。

(こわぁ)


N「怖くて結構。ジェィ!!」
 俺に冷めた態度で横を通り 松潤の方に近づくニノ。


M「なに?」
 少し体を浮かせる松潤。

N「これからの事なんだけど…」
 ポケットから携帯を出すニノ。

M「あー」
 携帯を覗きこむ松潤。

 ニノが何かボソボソ言う。

M「いいよ 気になる所 どこよ」


(二人とも仕事の顔…)



S「二人とも仕事モードだね」
A「せっかく気を緩めてあげようと思ったのに…」
 翔くんと相葉ちゃんが普通に戻って俺の横に来る。


「ワザとだったの?」
翔くんに確認する。

S「ふっ 分かってたくせに…」
 ニッと笑う翔くん。


「まーね…」(顔みりゃ分かるけどよ)


A「これ 大ちゃんの分ね」
 相葉ちゃんが黒いビニールを差し出す。


「カッパ?」


A「うん! 時間無かったから 穴開けただけだよ?」
 パサッと広げて肩になる所を抓んでいる。


S「あの少しの時間で作ったの?さすが器用だね」 
 翔くんがカッパを触ってる。


A「ありがとう」
 翔くんにお礼を言う相葉ちゃん。

(それ…俺んのだよ?)

ゆっくり手を伸ばすと相葉ちゃんは手を離した。

A「頭ここね スポッと被ると良いよ?」


「ああ、うん」
ビニールを見ていると 翔くんが俺の方をニコニコ見ているのに気づく。

(あ…相葉ちゃんにお礼言わなきゃ)
「ありがとう」




M「なるほど スタッフと協議だな」
 松潤の気合いの入った声。

N「頼むよ」
 ニコッと笑うニノ。


(おっ 俺が出る必要なさそうだな 良かった)

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