第38章 ミルクティータイム
松本視点
S「そうなの? どこ?」
どもるリーダーに詰め寄る翔くん。
O「えっ えっと…」
額に汗をかきながら翔くんと距離を取ろうとしているリーダー。
(あんまり重要性がないかなぁ…)
犬養「お疲れ様です」
犬養がコンテナに入って来た。
「おう」
軽く手をあげる。
犬養「何か問題ですか?」
詰め寄る翔くんと焦りまくるリーダーを見て質問してきた。
「気にするな いつものだよ」
犬養「いつものって… 松本さんが言うならそれでもいいですけど…」
ブツブツ言う犬養。
「そんなことより、持ってるソレなに?」
犬養が持ってる見慣れないファイルを指差す。
犬養「あ!これここ数日の気になる案件をまとめた物です、途中ですが、見ますか?」
ちらっと二人をみて
(長くなりそう…)
「うん」
頷いてファイルを受けとる。
中の紙には、気づいた所、変更になった所が細かく書き込まれている。
(いつ見ても…細かいなぁ…)
浜地「お待たせしました」
浜地さんが入ってきた。
S「待ってました!」
翔くんが素早く動き出した。
浜地「ご希望の蜂蜜たっぷり入ってますよ」
ポットを見せる浜地さん。
「たっぷりかぁ…」
O「糖分摂取だね!」
S「だね🎵」
笑顔のお二人さん。
(ですよね…
はー、少しだけ口つけたらいいかな…)
吉桜「はい こんな天気です! 糖分はきちんと摂取してください」
新人くんがテーブルの上にティーカップを並べながら俺に声をかけてきた。
(わぁお 新人くんに言われたよ)
S「そうだぞ!」
翔くんが腰に手をおいて言う。
「はーい」
(飲みますよ。飲めばいいんでしょ…)
目の前のカップに注がれるミルクティー。
(う~ん良い匂い…)
浜地「さぁ 温かいうちにお飲みください」
三杯に注ぎ終わった浜地さんが勧めてきた。
S「いただきまーす」
翔くんが真っ先にカップに手を伸ばす。
リーダーも続いて紅茶に口を付ける。
O「うん 美味しい!やっぱ 浜ちゃんのお茶は美味しいね」
「そうだね 蜂蜜がやさしい」
(飲むふりなんかできないや)
浜地「喜んで頂いてうれしいです」
笑顔の浜地さん。
(体が 温かくなっていく… 回復薬も混ぜてるのかなぁ)