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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第34章 凹んでません


M「へこみ所?」
 松本さんの目に力が入る。

「凹んでません!(凹むなんて おこがましい…)
 僕が専属なのになぁって思っただけです」
一生懸命弁解する。


M「それを凹んでるって言ってるんだよ」
 松本さんの目も声もワンランク下がる。


(ひぇぇぇぇ ご機嫌を損ねてしまったぁぁ!! )


O「ああ まぁちゅ潤 ちょっと確認したいんだけど…」
 大野さんが松本さんを呼ぶ。


M「ん なに?」
 クルッと体を回して俺から離れる。


(ありがとうございますっっっ!!)
何度も頭をさげる





S「ただいま!」
 タタタっと軽快な階段を登る音と一緒に、ご機嫌な翔様がはいてきた。


「おかえりなさいませ」
翔様に頭を下げ迎える。

 でも翔様は大野さんののんびりした声の方を見て 微笑んでいる。


(ですよねぇ…)
「蒸しタオルをどうぞ!」
スッとタオルを差し出す。


S「ん ありがとう」
 差し出したタオルに手を伸ばしながら、俺にも笑顔を向けていただけた。

(僕にも!笑顔をくださるですね♡)


S「ふふ ホカホカ」
 畳んだままのタオルを顔に当てる翔様。


(あぁ タオルになりたい♡

 おっと 私欲が強すぎます 反省反省)


入り口から顔を出す。

(あれ? にのあいのお二人がこない…)
「あの 相葉さんや二宮さんは?」
翔様が近くにいたので聞いてみた。


S「浜地さんがキッチンでドットコムしてるって言ってた」
 額の当りを指でトントンしている翔様。

(ドットコム… 何か作られてる…)

鋭い視線を感じる。

 そろぉっとその視線を出どころを確認する。


その視線の送り主は嵐リーダーで在らせる“大野さん”

(ホテルで握手を交わした仲なのに…
 やっぱり 翔様とおしゃべりすると 妬けるのだろうかぁ

 もし お力を発動せられたら、末端の俺ら 消し炭になる…ココは離れよう…)


「着替えとタオル持って行っていいですか?」
用意していた、二人分の着替えを紙袋に入れる。


S「おお 気が利くね 持っててあげて!」
 嬉しそうに親指を動かす。


「おまかせください」
敬礼してコンテナから出て行く。
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