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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第31章 ドットコム行きまーす!


二宮視点

本郷「こちらに 用意しています」
 本郷君が扉を押えて待っていた。

A「ん こっちね」
 スタスタとコンテナに入る。


浜地「薬湯ができております」
 小さい湯呑を両手で持っている浜地。

「あ… 今飲んだ方が良い?」

浜地「はい その方が皆さんに気づかれにくいかと…」
 すぅっと差し出される。


二度 浜地を見て、受け取る。

(… まずそう…エィ!)
一口で飲み干す。

(ぅげぇ… まじぃぃぃ…)

コンテナの中に入ると、ブンブン腕を回しながら椅子に座る相葉さん。


(張り切りすぎるとミスとかで時間がかかります…ここは気楽に)
「テテテテ テっテ テ テテテテ てて て!
 テレテレテッテ テテテ テェ!テェ!テェ!!」
よく聞く料理番組のオープニングのマネを口真似する。


(乗るかな?乗るよね?)

A「今日の🎵ビニールをカッパに変えます!」
 立ち上がって、無いカメラに向かって笑顔を作るマー君。

「そこは先生『ビニールでカッパを作ります』ですよぉ」
可愛く体を倒してツッコミを入れる。


A「なぬ 助手の君に指摘されるとは 心外だな」
 教授風にない髭を触るマネをするアイバカ。


「あーも(乗り過ぎ!!)いいから さっさと作る!」



A「はーい!」
 座り直したマー君はハサミを持つ。




A「チャ チャラ チャラララ チャ!ッチャ!」
 チャ チャラ チャラララ チャ!ッチャ!」


(おい 番組違うし それ 笑う方だから…)


A「チャララ ここを切りましてぇ」


(リズム変わったから 替え歌にもなってないし…)


A「ココ はりまして」
 ガムテープをビーっと思いっきり張り付ける。



(ああ 他のビニールに付いちゃう!)
まだ束になっているビニールを持ち上げる。


A「カーンターンな ビニカッパの出来上がりぃぃぃ」
 満足そうなマー君。


「えっ 出来上がり?」

A「そうだよ ほら 着てみて!」
 出来立てのビニカッパを広げて見せる。


「今ぁ?」

A「うん!」
 笑顔のマー君。

「Tシャツ着替えてからがイイ」


浜地「そうしてください」
 浜地が話に入って来た。



(わ!)
声の方に振り向く。


 浜地が仁王立ちしていた。
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