• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第30章 本格的な雨で一時中断


相葉視点

本格的に雨になった。

(今日はもうこんな天気のままかなぁ…)

雨の中、歌って踊るからビショビショになる服。



スタッフ「すみません!
  メンバーの皆さん 一度 捌けてください」
 スタッフの声が雨の中響く。


(捌ける…)

ステージにいるメンバーを見回すと、すでにニノは動き出していた。

(着替えましょう…か…なぁ)


誰にも声をかけずにステージ裏に向かう。


本郷「一度、体を温めませんか?」
 シオラしい日翅ちゃんが後ろを付いてくる。

(今日はちゃらくないんだぁ…)
「そんなに時間あるの?着替えるだけでいいよ」

 前を歩くニノのシャツが背中の方まで濡れているのが見える。


本郷「そうですかぁ…Tシャツだけでも着替えましょ?まずはタオルです」
 タオルを首にかけてくる日翅ちゃん。


「うん、そうする…
(でもな、着替えてもすぐ濡れるし…)

 あ!

 日翅ちゃん!
 ビニール袋あったら持ってきて!」
背後に張り付いていた日翅ちゃんの方に近づく。


本郷「なにに使うんですか?」
 少し後退りしなから返事をする日翅ちゃん。

「即席カッパ作るから。一番大きいの持ってきて!」
日翅ちゃんの胸をポンポンと叩いてお願いする。


本郷「わっ 分かりました」
 一礼してビニールを探しに行く日翅ちゃん。



(よしよし)


N「どうかしましたか?」
 ニノが話しかけてきた。



「ん いまね 良い事思いついたの!」
ニノの方を向く。


N「変な事?」
 目をしかめるニノ。


「いい事!内容聞く前から、そんな顔しないでよ!侵害だな!!」


N「で、なに思い付いたのよ?」

「ビニールで即席カッパ作ろうと思ってさ!
(俺の手作りなら)
 ニノも着るでしょ?」



N「着る。リーダーも着なよ」
 横を通り抜けようとする大ちゃんを捕まえるニノ。


O「ドットコム製?」
 俺とニノを交互に見て答える大ちゃん。


「そうです!」
胸を張る俺。


O「なら!着る。翔くんは?」
 後から来ている翔ちゃんに声をかける大ちゃん。


S「いいよ。俺は、ドンドン着替えるから!」
 服を抓んで笑う翔ちゃん。

M「おれもいいよ。機材揺らすといけないから」
 直ぐ後ろにいた潤ちゃんも返事をしてくれた。


「オッケィ!」
(最低三枚ね!)
/ 637ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp