第28章 できるだけリハしよう
二宮視点
M「みんな いい?」
潤くんの声が聞こえた。
横のマーくんをチラ見するとか、潤くんの方を見ている。
(お仕事の話ですね)
体ごと潤くんの方を向く。
M「雨がまだそんなに降っていないから、音響の機械を動かしながら流れを見て行く」
潤くんの顔は話し方はいつもとかわらない。
でも少し、力が入っている。
M「衣装チェンジのロスタイムを…」
言葉が詰まりそうになる潤くん。
(責任感の強い潤くん…そんなに…)
O「『いつもみたいに』で 良いと思うよ」
ふふっと大野さんが笑う。
(わーーー 先に言われちゃったよぉ)
「そうそぉ」
ニヤッと笑う。
潤くんの大きな目がさらに大きくなり「じゃ 気になったら、止めて微調整させていただきますぅ」と、言い顔をくしゃらす。
(『祭』はたくさんの『力』が入り乱れる
貴方は我々の要です
秩序はこちら側で整えないと…)
A「らじゃー!!」
額に手の甲を当てるマーくん。
(はー バカ丸出し…でも、これも我々の輪…)
S「やりますか!」
キリッとした顔でアイスカフェオレを飲み干す翔さん。
M「やろう!!」
潤くんが立ち上がる。
スッとマーくんが立ちあがり、俺を見ている。
(ん?なに?)
マーくんの顔を見る。
マーくんはニコッと笑って潤くんの後をついていく。
(なんだよ…今の笑顔…
なにか言わないと、気持ち悪いんですけど…)