• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第28章 できるだけリハしよう


大野視点

S「智くん 入れたよ」
 翔くんの優しい声が聞こえる。

振り向くと、大好きな顔で俺を見ている翔くんがいる。
「ん ありがとう」
差し出されたカフェオレを受け取る、ただそれだけで、胸が暖かくなる。


(やっぱ これだよ…この安心感…ぜってぇ手放すもんか)


 浜ちゃんが松潤の方にアイスコーヒーを持って行く。



(洟ぬれを囲ってる 松潤を心配してるんだ…浜ちゃんは優しいなぁ🎵)
※洟ぬれとはモモの事 鼻が濡れているからそう呼ぶ


 少し困った顔でペットボトルを見せる松潤。

 浜ちゃんがニコニコほほ笑んで何か言った。


M「あぁ… はい いただきます…」
 アイスコーヒーを口にする松潤。

(浜ちゃんのを断るなんて、無理だよね…くくく)




S「ふう やっぱり喉乾いていた…」
 翔くんの声が聞こえた。


「ふふ 声出てるよ」

S「あら! でもほんとだよ?」
 口の前に掌をあて、おどけて笑う翔くん。

「確かに、水分欲しかったんだね」
チビチビアイスカフェオレを飲む。

(雨が降っているからか、喉の調子は悪くない…)


S「天気が天気だからね… 汗とか気にならないし…」
 翔くんは外を見ながら、ゴクゴクと飲んでいる。



 本郷くんがコンテナから出て行く。




犬養「お疲れ様です」
 犬養くんがコンテナに入って来た。


A「お疲れでーす」
 相葉ちゃんが返事をする。




 犬養くんはペコっと頭を下げて、松潤の所に行く。


(これからの事かなぁ…雨はこれ以上ひどくはならないはず…)



松潤と犬養君が話しているのを見ている翔くんの髪の毛から水滴が落ちる。


(濡れてる…)
「着替えなくて平気?」


S「うん 大丈夫だよ」
 ニコッと笑って椅子の上のタオルを取る翔くん。



(うーん 翔くんって変な所 気にしーなんだよなぁ…

 どうせ…洗濯物が増える…とか 思ってるんだろう…



 体動かして、歌っている方が、風邪ひかないから… 早くリハに戻りたい…)
/ 513ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp