第27章 専属 内を外を
浜地視点
二宮さんは相葉くんが引いてくれた椅子に座りカップを口に運ぶ。
(体を温めていただいて…体力の消耗を…)
大野さんがジーッと二宮さんを見ている。
(何を…確認しているのでしょう…)
そして、この二人を見ている相葉くんと翔くん。
(ステージで何かあったのでしょうかぁ…)
N「ふぅ そんなに見られると飲みにくいですよ」
小さくつぶやく二宮さん。
(声もしっかりされている…)
大野さんがにこぉっと笑った。
(…なるほど お声を聞きたかったのですね…)
S「智くん 入れたよ」
穏やかな顔の翔くんがアイスカフェオレを大野さんの前に持ってくる。
O「ん ありがとう」
笑顔で受けとると大野さん。
(こちらは、とてもいい感じです 問題はあちらですね…)
一人ペットボトルから水をグラスに注ぐ松本さんからモモ様の御姿が見え隠れする。
(リハーサルで、ここまでお力をお使いになられては、本番に差しつかえますよ…
今はお体が大事です)
「松本さんアイスコーヒーをお持ちしました」
アイスコーヒーを差し出す。
M「…頼んでないし…水がありますし…」
少し困った顔でペットボトルを見せる松本さん。
「そうですね でも、それは…モモ様のぶんですよね?
こちらは松本さんの分です」
(霊力ではなく 体力を回復していただきます)
M「あぁ はい いただきます…」
ゴクッと一口アイスコーヒーを飲む。
(まずは 水分です)
M「おいしい…」
ふっと表情が緩む松本さんに寄り添うモモ様。
犬養「お疲れ様です」
犬養くんがコンテナに入って来た。
A「お疲れでーす」
相葉くんが返事をする。