第25章 専属は 簡易キッチンで
浜地視点
A「いいじゃん 浜ちゃんのお茶の方がおいしいもん!」
勢いよく抱き付く相葉くん。
「褒めても何も出ませんよ」
(まだまだ体力面は大丈夫ですね)
A「ホントの事だもん」
相葉くんがスリスリ顔を背中にくっ付ける。
(元気は元気ですけど、蓄積熱が溜まってますね…)
「相葉くんにはホットより アイスですね」
A「どっちでもいいよ」
ギュウギュウ抱きしめてくる相葉くん。
「っさ、さっそく 用意しましょ」
A「運ぶの手伝うよ」
私を包んでいた両腕の力が抜けていく。
(相葉くん…もう少し手加減してくださいね…私でなかったら、痕になりますよ…)
S「アイスカフェオレ作って!」
翔くんが大きな声を出して走って来た。
吉桜「はい 只今!!」
キッチンがあるコンテナに走って行く吉桜くん。
ムスッとコンテナに入る二宮さん。
(おや…早めに用意した方がいいですね)
A「あぁ…」
声が口から漏れる相葉くん。
「相葉くん
中にタオルと着替えを用意してますので、着替えを二宮さんと一緒にして、待っててください」
A「そうだね 着替えて待ってるよ」
二宮さんを追っかけてコンテナに入る相葉くん。
(さて、キッチンに行きましょう)
簡易キッチンでバタバタ動いている吉桜くん
(そんなにバタバタしてると…)
吉桜「わぁ!!」
持っていたコーヒー豆をテーブルにばら撒く。
(あぁ そのコーヒーは…)
吉桜「すみません!すみません!!」≪巻き戻し≫
テンパった吉桜くんがあちこちにばら撒いたコーヒー豆を霊力を発動させ、袋に戻していく。
「私が作りますから」
テンパっている吉桜くんの肩を触る。
吉桜「あ…すみません」
発動中の霊力が納める吉桜くん。
(いい子ですけど…)
「アイスカフェオレでしたね?」
吉桜「はい…」
涙目の吉桜くんが開封間もない状態のコーヒー豆の袋を差し出す。
「ミルクを持って来てください」
吉桜「はい」
バタバタ冷蔵庫に走って行く吉桜くん。
(さて、何杯入れましょう…
櫻井さんはカフェオレ 松本さんはブラックでしょうか… 大野さんは…きっと櫻井さんを同じ物を選ぶでしょ…)
豆を三杯分軽量して≪粉砕≫と指を鳴らし言霊を発動する。