第22章 確認していこう！！

Ｍ「〝Lucky Man〟する」
　松潤が指示する言葉が聞こえた。

（〝ARASI〟飛ばすのぉ　せっかくダンスして体温めたのにぃ）

　翔ちゃんが　止めよう　と合図をしてきた。


（お仕事お仕事）
〝Lucky Man〟の立ち位置に並ぶ。



「歌は？」
横に並ぶ潤ちゃんに聞く。


Ｍ「軽くで良い」
　返事は単語だった。


（わぁ　モード入ってるぅ）


Ｎ「だそうです」
　ニノが言葉をつづける。


「はーい」（それぐらいは分かるってよぉ）


　翔ちゃんもﾌﾞﾙｩﾙｩｩっと唇を震わせている。


キュゥィィィィン　と独特な〝Lucky Man〟の前奏が聞こえる。


Ｓ『　What's up　People?　』
　翔ちゃんが歌い出す。



Ｍ「ここら辺に立って…」
　潤ちゃんが大ちゃんに立ち位置を支持する。


　リーダーは足元を確認して小さく頷き前に出る。


Ｓ『　Everybody　an a a　』


Ｍ『　an a a　』
Ｓ『　an a a　』



（あれ？　元気ない？）
翔ちゃんの方を向くとガッツリ潤ちゃんを目が合った。


　オイオイ　軽めって言っただろ！　的な目で俺を睨む松潤。

（え？　あ…　うん　確かそうだった…）


Ｓ『　Yell it out!!　』


Ｍ「もう！」
　小さく文句を小声を言う松潤。

「へへ　ごめんね」（へへ　気を付けるね）
笑顔で謝罪する俺。

　にかと笑う潤ちゃん。




Ｓ『　Lucky Man　Lucky Man　』

『　ラッキーまーぁ　わぁ」
足元がよろめく。


Ｍ「ちょっと！」
　慌てて支える潤ちゃん。


「あっ　ありがとう…」
片手を着いてしまった。




Ｎ『止めてぇぇ』
　ニノが大きな声を上げて　音楽を止める。


Ｓ「大丈夫？」
　翔ちゃんがコッチを向く。

「ごめぇ～ん　足滑った！！」
足を触って片手を上げる。


Ｍ「濡れてた？」
　横で俺を見る潤ちゃん。

「ううん　違うと思う」
ステージを触りながら言う。


（多分　俺の踏み込みが甘かったのかな）


Ｎ「出鼻をくじかないでくださいよ」
　プクッと頬を膨らますニノ。


「ごめんね　気を付ける！」